香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2018年02月20日

未来予想図

日常生活の一般的なものだけでなく、医療界でもITの進歩が目覚ましくなってきています。電子カルテやオーダリングシステム、画像診断のデジタル化はもう当たり前ですが、先進的なものではロボット手術であるダ・ヴィンチ手術や人工知能(AI)のワトソンなどが有名です。

ダ・ヴィンチ手術はこれまでの胸腔鏡や腹腔鏡を使った手術にロボット機能を組み合わせて発展させた術式であり、内視鏡カメラとアームを体内に挿入して行うロボット支援下内視鏡手術です。術者が3Dモニターを見ながら遠隔操作をすることにより、その手の動きがコンピュータを通してロボットに伝わって手術を行います。患者さんの身体に小さな穴を開けて行うため傷口も小さい上に、出血量が少ない、術後の痛みも軽い、身体の機能も温存しやすい、術後合併症の危険性も低いといった多くのメリットがあります。早期のリハビリも可能となり、早期の退院や社会復帰が期待できます。

一方、人工知能であるワトソンも医療分野での活躍が期待されています。専門分野の最新知識を幅広く習得した医師の能力にも限界がありますが、人工知能のワトソンの能力はほぼ無限大です。大量かつ最新の医学文献や医療情報を記憶して検索したり分析したりすることによって生まれる診断能力や治療選択能力は、人間の医師をはるかに凌ぎます。また、ワトソンはゲノム解析にも使用され始めており、遺伝子診断によって得られた遺伝子情報に基づいて、個々の患者さんに一番有効な薬剤や治療法を考えていくテーラーメード医療(オーダーメード医療)も期待されています。

政府は、患者さんが自宅にいながら医療サービスが受けられる在宅医療や遠隔医療などを推進しています。その上に、ロボットや人工知能を活用した医療がさらに進んでくると、同じ医療界でも人間が担う仕事が減ってくる分野も考えられます。医師の仕事内容が大幅に減ったり、あまり人数がいらなくなったりしてくる診療科も考えられます。既に雑誌などではそうした特集記事が出たりもしていますが、ロボットやコンピュータが担いづらい部分、たとえば心理面や精神面、コミュニケーション的な部分はやはり“人間医師”が中心になってきます。まあ、マンガや映画の世界には人間的な心を持ったロボットも登場してきてはいるので、さらなる未来には細やかな配慮のできるケアロボットが生まれているのかもわかりません。

投稿者 staff : 20:05

2018年02月16日

アナログ復活?

自宅でのリラックスタイムは音楽が友だちの僕ですが、始まりは子ども雑誌の付録のソノシートでした。小学6年の時に交通事故で3か月ほど入院した時はラジオから流れる流行歌が癒やしてくれました。その後、10代の頃のお年玉の多くはレコード盤に消えて行きました。持っていたのは簡単なプレーヤーではありましたが、気に入ったものは少しパチパチという音が入り込んでくるぐらい聴き込んでいました。当時の音楽シーンは今ほど多彩なジャンルはありませんでしたが、歌謡曲やフォークが中心でした(まだJ-POPという言葉はなかった)。当時お世話になったお店の名前も『元町レコード』と、店名にレコードという文字が入っていました。アナログなレコード盤やレコード針の扱いは面倒でしたが、クリーナーなどを使って大切にしていました。それがやがてカセット、CDと媒体が移り変わって行き、今はご多分に漏れずデジタル音源をダウンロードして聴く生活になっています。

ところが音楽業界では、最近再びレコード盤が脚光を浴びるようになっているようです。復刻版が販売され、紙ジャケット入りのものなども売れているとのことでした。試しにアマゾンで検索してみると、確かにいくつか見つかりました。そして復刻版が出ているのはレコード盤だけではなく、“少年ジャン○”などの漫画本の復刻版も見つかりました。デジタルの音楽や読書がかなりの部分を占めてきている時代に、再びアナログ的なものも注目を浴びているようです。

衣服も一昔前、二昔前の流行で、近年では『ダサい』と言われていたモノが再び『かっこいい』となることも多いように思います。お菓子でも“ポッ○ー”や“ビス○”なども、発売当時の復刻版がちょっと前に売られていました。永○園のお茶づけ海苔にも、僕が子ども時代に集めたこともある東海道五拾三次のカードが最近また封入されています。“ボ○カレー”も同様に当初のパッケージバージョンが出ていました。まあ、こうした復刻版を喜んで購入しているのは僕ら世代が中心なのかもわかりませんが・・・。

通信手段についても、僕たちの世代がようやくLINEになじんできた時には、それまでLINEの主な使い手だった若い世代は、既読未読が付いてしまってある意味で面倒なLINEを離れ、次の手段に移っていっています。手紙、固定電話や公衆電話、そして携帯やスマホ・・・コミュニケーションの方法もアナログからデジタルに移り変わってきましたが、まだまだ変化する可能性があります。最近はデジタルにはないアナログ的な良さが少し見直されてきているように感じています。

投稿者 staff : 19:59

2018年02月03日

小児科ことば

「モシモシしますよ〜」「はい、お口アーンして」・・・どこの小児科外来でもよく耳にする言葉だと思います。「ポンポンいたくないかな?」ここらへんまでは小児科で子どもさんに語りかける場合の“標準語”でしょうか。「ゲボする」「ビチビチうんち」嘔吐や下痢のことですが、これはあまり一般的ではないものの、僕も時々口にしているように思います。

先輩医師が言っていたのを耳にしたのか、看護師さんたちが言っていたのか定かではありませんが、いつの頃からか自分も外来でこうした“小児科ことば”を使っていました。過去には何度か、子どもさんと一緒にお母さんやお父さんの診察をする時に、ついうっかり「お口アーンして」と言ってしまい、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。

一方、子どもたちが使う“小児科ことば”もあります。「きょうはイタイタないかなあ?」「チックンしない?」この類いの言葉は、注射嫌いの子どもさんたちが診察室に入ってきてよく口にします。「のどコチョコチョ」これはある男の子が教えてくれた言葉です。アデノウイルスや溶連菌などの迅速検査のことで、「今日はのどコチョコチョしない?」とたびたび尋ねられます。「大丈夫、今日はのどコチョコチョないよ」と言ってあげると、安心して診察が進みます。もちろん、喉が特徴的で迅速検査の必要があると思われる場合は頑張ってもらいます。先日は違う子どもさんに「おはなツンツンしない?」と聞かれましたが、これはインフルエンザの迅速検査のことです。確かに今の季節は“おはなツンツン”の検査がとても多くなっています。

ただ、本当の“小児科ことば”は子どもたちからの“言葉にならないことば”だと思っています。「いたい」と言えない赤ちゃんや乳児さんでも、痛い場所を触ったら泣くことや動きで教えてくれます。あるいは普段とは異なる機嫌の悪さで体調の悪さを訴えてくれます。いつも以上によだれが多い時は、喉の痛みが強かったり、口内炎ができていたりしているサインかもわかりません。子どもの仕草や動作は正直です。子どもたちからのこうした“言葉にならない小児科ことば”を聞き逃さない(見逃さない)ようにしたいと思っています。

投稿者 staff : 08:22

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