香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2017年12月19日

どっきりタイトル

救命救急医の診療現場を扱ったテレビのドキュメント番組を見ました。自分も小児病院や総合病院で新生児救急や夜間救急をやっていた時代があったので、興味深く見ていました。しかし、番組内でちょっと気になったことがありました。番組のテロップで『命にかかわる熱性けいれんの子どもを救う!救命救急の現場』というものが流れていたからです。このタイトルを見た一般の方々はどう思うでしょうか。「熱性けいれんというのは命にかかわることがあるんだ」「熱性けいれんはとっても怖い病気なんだ」そう感じるのではないでしょうか。

子どものけいれんを引き起こす病気には多くのものがあります。その中には髄膜炎や脳炎、脳症といった命にかかわる病気も確かに含まれています。しかし、こうした重篤なけいれん性疾患と単純な熱性けいれんとはまったく別の病気です。熱性けいれんは「生後6か月から5歳までの乳幼児期に起こる、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の明らかな発作の原因がみられないもので、てんかんの既往があるものは除外する」というのが病気の定義です。熱性けいれんは“髄膜炎などの中枢神経感染症”などは含まれておらず、良性の病気であって命にかかわるようなことはまずありません。そして、子どもでは比較的よく見られるものです。

実際に我が子がけいれんをしている姿を見れば、ご家族はかなりショックを受けられます。しかし、一般的な熱性けいれんと診断されているならばむやみに心配することはないのです。通常は成長とともに起こりにくくなります。この番組のように『命にかかわる熱性けいれん』というタイトルがまかり通ってしまうと、不安を抱いているご家族に必要以上の心配とさらなる不安をもたらしてしまうと思います。

現代はマスコミやインターネットを通して多くの医療情報が流れている時代です。その中には正しいもの、間違っているもの、過剰なもの、短絡的なもの・・・いろいろあります。やはり信頼できるサイトの情報を最優先に考えて欲しいと思います。子どもの医療情報でお勧めのサイトは小児科関連の学会のホームページです。日本小児科学会には「一般のみなさまへ」、日本小児科医会には「会員以外の皆様へ」、日本小児アレルギー学会にも「一般のみなさまへのお知らせ」という情報コーナーがあります。また、VPDの会のホームページでは予防接種に関する重要な知識を得ることができます。ぜひご覧になることをお勧めします。ちなみに、香川県小児科医会のホームページにもいろいろ役立つ情報やガイドラインなどが載っています。こちらも覗いてみてください。

投稿者 staff : 08:18

2017年12月09日

216か月

赤ちゃんも生まれて3か月ぐらいになると、あやすと笑顔を見せてくれるようになって、首もしっかりしてくる。それから寝返り、お座り、ハイハイができるようになって、つかまり立ち、伝い歩きも始まる。そのうちに片言を話し始め、一人でタッチ、そして歩けるようになってくる。誕生してからの12〜15か月間は『○○○記念日』がいっぱいできます。

そんな多くの記念日が過ぎて、保育園や幼稚園、そして小学校、中学校と進学し、高校を卒業して親元を離れていくまでの期間は、進路の違いや生まれ月による個人差があるものの、一般的には約18年、つまり216か月前後なのです。日々生活していると1か月はあっという間に過ぎていきますが、そのあっという間の1か月が216回ぐらい繰り返されると、親元を離れていく時が来るのです。我が家もかなり前にみんなこの216か月が過ぎ去ってしまいましたが、当時に戻ってみたい気がすることもあります。

子どもが巣立っていくまでの216か月という時間は、言い換えれば子どもが一人で生きていけるようになるまでの助走期間でもあります。手を出し過ぎず、口を挟み過ぎず、笑って泣いて、ほめて叱って・・・親子が次のステップに向かうための216か月です。その限りある216か月を大切に過ごして欲しいと思います。

12月に入って、急に寒くなってきました。それでも12月は生活発表会(おゆうぎ会)、クリスマス会、伝説のサンタさん・・・いろいろな行事が目白押しの1か月です。216か月のうちの1か月ではありますが、たかが216分の1、されど216分の1です。二度と戻らない1か月を、親子でしっかりと楽しんでいただきたいと思います。

投稿者 staff : 08:19

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