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青空がのぞく診察室から

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2017年09月19日

日本脳炎ワクチン事情

日本脳炎ワクチンの第1期追加または第2期のワクチン接種でお電話いただいた方にはお伝えしているのですが、現在日本脳炎ワクチンが不足している状況が続いています。ワクチン製造会社の現状、需要の増加、その他様々な要因が絡んでいるようです。何のワクチンにしても地域的な偏りや個人的な不公平があってはいけないので、日本脳炎ワクチンが安定して供給されるようになるまで、日本脳炎ワクチンの接種は「第1期初回1回目と2回目をまだ接種していない子ども」、「定期接種の年齢上限が迫っている子ども」、そして「海外渡航など特別な事情がある子ども」を優先して接種するようにという通達が厚労省から来ているのです。

この状況はあと数か月で終了し、来年1月以降は供給が回復する見込み・・・とのことですので、日本脳炎ワクチン第1期の追加接種や第2期の接種希望の方は、申し訳ございませんが今しばらくお待ちください。『回復する見込み』との連絡ですが、『見込み』が『見込み違い』にならないように、切に願っているところです。

そう言えば、しばらく前にB型肝炎ワクチンが定期接種になった時にも、業者の方から「供給が・・・」と言われたことがありました。さらにさかのぼると、新型インフルエンザ騒動があった年にも新型シンフルエンザワクチンが不足気味だったので、基礎疾患を持つ子どもや特別な事情のある子どもに優先して接種するようにというお上の通達が来たことがありました。基礎疾患とはどの程度のものを指すのか、特別な事情とはどんなものかは現場任せであり、結局は丸投げのようなやり方でした。最終的に困ったり戸惑ったりするのは患者さんや医療機関です。供給の問題だけでなく、指示や対応なども含めて、管轄機関がもうちょっと主体性を持ってしっかりと指導や対応をして欲しいと思います。

いろいろなワクチンの定期接種に関しては、日本はまだまだ後進国です。ワクチンを接種すればかかりにくくなる病気ははっきりしているので、今はまだ公費接種になっていないロタワクチン、ムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)なども、早く公費による定期接種化を実現して欲しいものです。現に、肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンが定期接種になってからは、この2種類の菌が原因となる細菌性髄膜炎や肺炎、重症中耳炎などは明らかに減っているのです。治療よりも、予防にお金をかけるべき時代が来ています。

投稿者 staff : 2017年09月19日 14:35

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