香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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2017年06月24日

熱性けいれんの方向転換

総合病院で勤務していた頃の当直では、熱性けいれんの子どもたちがよく救急搬送されて来ました。すぐにけいれん止めの坐薬を入れてしばらく経過観察して、重症のけいれんや気になるタイプのけいれんでなければ基本的には入院せずに外来フォローとしていました。その際も、8時間後にもまだ熱があれば自宅で2回目のけいれん止めを入れてもらっていました。そして、過去に2回ほど熱性けいれんを起こしたことがある子どもさんの場合は、37.5℃の熱が出た時点でけいれん止めの坐薬を予防投与するようにお話していました。クリニックを開業してからも、同様に対応するのが一般的な治療方針でした。

ところが、最近では小児疾患の治療ガイドラインなどがいろいろ変化してきていて、熱性けいれんもその一つです。最近の『診療ガイドライン2015』では、以前と異なり単純型の熱性けいれんについてはけいれん止め坐薬の予防投与は推奨されていません。

けいれん止めの予防投与を必要とするのは次のような時です。まずはけいれんが15分以上続いた場合です。そしてもう一つは、次の6つのうち、2つ以上を満たす熱性けいれんが2回以上繰り返された場合です。その6つとは、‐播誓発作(片方だけのけいれんなど)または24時間以内に反復するけいれん、発達遅滞または神経学的異常が存在する場合、G性けいれんまたはてんかんの家族歴がある場合、1歳未満で起こったけいれん、ト作間隔が短いけいれん(おおむね1時間以内)、θ作時体温が38℃未満のけいれん、の6項目です。

ところで、熱性けいれんの定義としては「生後6か月から5歳までの乳幼児期に起こる、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の明らかな発作の原因がみられないもので、てんかんの既往があるものは除外する」とされています。何となく難しく感じるかもわかりませんが、熱性けいれんは本来良性であり、子どもでは比較的よく見られる病気です。もちろんご家族としては気がかりなのは当然ですが、むやみに心配することはありません。通常は成長とともに起こりにくくなります。先に書いたように、今後は熱性けいれんでけいれん止めの坐薬を使う頻度は減ってくると思われます。

投稿者 staff : 2017年06月24日 20:12

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