香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2017年05月30日

東洋医学も力を合わせて

最近では千葉大学、京都府立大学、慶応大学、東邦大学、近畿大学など、漢方薬を中心とした東洋医学を専門とする講座やセンターを持っている大学が増えてきました。僕の卒業した徳島大学では、当時漢方薬について系統立てて教えてもらった記憶はありません(授業はそれなりにちゃんと出ていたのですが)。わずかに東洋医学研究会という学生サークルがあった程度でした。しかし、最近では、俗に言う“西洋薬”と異なった機序や効能を期待して“漢方薬”が見直されてきています。

小児科でもその傾向があります。ちょうど今流行しているウイルス性胃腸炎の嘔吐に対して、『五苓散』という漢方薬がよく使われるようになりました。口から飲ませる方法と肛門から入れる方法とがありますが、吐いている時に使うという状況を考えると肛門からの方が確実かなと思っています。けっこう即効性も期待できます。

他の漢方薬で小児でもよく使われるものといえば、カゼの初期症状に『葛根湯』、インフルエンザっぽい時でまだ汗が少ない初期段階なら『麻黄湯』、繰り返す腹痛に『小建中湯』や『大建中湯』、鼻炎に『小青竜湯』、夜泣きに対しての『抑肝散』などがあります。水イボ(伝染性軟属腫)で使われる『ヨクイニン』や肛門周囲膿瘍の慢性期に処方される『十全大補湯』といったものもあります。夜尿症、アトピー性皮膚炎、起立性調節障害、過敏性腸症候群などの疾患でも、漢方薬が有効な場合があります。

ただ、薬ですので、肛門から入れる方法がある『五苓散』以外は、やはり飲めるかどうかがポイントになります。錠剤がある漢方薬もありますが、多くは粉薬なので、うまく飲めないことも多いようです。何かに混ぜたりして工夫するのですが、中には甘い味がする漢方薬もあります。また一定期間飲み続けないと効果がわかりにくいこともあるので、ちょっと時間がかかる場合もあります。
いずれにしても、西洋薬と漢方薬のそれぞれの特長を生かした治療が役立つお子さんが意外に多いように感じています。

投稿者 staff : 08:27

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