香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2016年12月24日

サンタの気持ち

2日前の四国新聞に“サンタ信じたの何歳まで?”という記事が載っていました。自分がサンタを信じていたという親の子どもの多くが、やはりサンタを信じている割合が多いようです。反対に、自分がサンタを信じていなかったという親の子どもは、サンタを信じている割合も低いようです。また、信じなくなった年齢は、それぞれ8歳と5歳が多かったとのことでした。記事では、自分が信じていた親ほど、子どもにいつまでも夢を見させてあげたい気持ちを持って接しているのではと分析されていました。

9年前(2007年12月)の僕のブログにこんな記載がありました。『欲しい品物を父親に話しておくと、仕事帰りにサンタさんに伝えておいてくれる・・・そう言われて、しばらくは毎年父親にサンタさんへの大切なメッセージを託したものでした。家には煙突もないし、鍵をかけたらサンタさんが入って来られないので鍵をかけないで寝ようと提案したら、サンタさんは魔法で鍵をあけたり、壁をすり抜けたりする能力があるから心配ないと教えられました。サンタさんとも知り合いのそんな父親は、とても偉い人だと思っていました。』

「サンタさんにおれいをいう」、「らいねんのプレゼントもおねがいする」そう言い張って夜遅くまで頑張って起きていて、サンタさんが困ってしまった年があったという話を親から聞いたことがあります。僕が何歳ぐらいでサンタさんの正体を知ったかは定かではありませんが、真実を知った頃と相前後して、クリスマスプレゼントがなくなってしまったような記憶があります。子どもなりにうすうす気付いているけど口に出しては言わない、友だちなどの話でわかったけど知らないふりをしている・・・そんな話も聞いたことがあります。

クリスマスプレゼントが子どもの希望したものでない場合や、サンタさんの都合が優先されたこともよくありましたが、やはり我が家でもクリスマスを自分たちなりに楽しんできました。幼い当時に子どもたちがサンタさんにもらったプレゼントのほとんどは、今はもう手元になかったり、納戸の片隅でひっそり眠っていたり・・・。しかし、サンタさんをめぐる夢やロマンなどは伝わっていると思うし、また次の世代に伝えていって欲しいと願っています。
今日はクリスマスイブです。

投稿者 staff : 08:53

2016年12月16日

時が移れば

僕が研修医の頃、子どもの発熱時に使う坐薬は『メ○○ン坐薬』と教わっていました。しかし、その坐薬はスルピリン製剤だったので、それから数年後にはほとんど使われなくなりました。今はアセトアミノフェン製剤が主流です。喘息などの時に使っていた気管支拡張作用のある『アニ○○マ坐薬』も、副反応の影響で発売中止になりました。自分が研修医の頃には常識だった薬剤が、逆に研修医を指導する頃には非常識となっているものが他にもありました。

抗生薬の使い方にも同じように変化がありました。以前の小児科外来では、「熱が出ているので、念のために抗生薬を処方しておきます」というフレーズがよく飛び交っていました。しかし、最近は“念のために抗生薬”はめったにありません。無用に抗生薬を使うと耐性菌が増えて困る事態になります。やみくもに抗生薬を使ってしまうと、細菌培養などの検査ができずに病因解明が困難になることもあります。やはり、抗生薬を使うのにも何らかの根拠や理由が必要です。

外傷の治療も同様です。以前はケガの子どもが来たら消毒して薬を塗って、ジュクジュクした傷口を乾かせる治療方針でした。ところが最近は消毒薬を使わずに水道水や清潔な水で傷口の汚れを十分に洗浄した上で、ガーゼでは覆わず、ドレッシング材(創傷被覆材)で覆う浸潤療法が主流になっています。人の身体には再生作用があるのですが、消毒薬や皮膚の乾燥はその再生組織を傷めてしまいます。大切な再生組織を殺さないように傷口を湿潤状態に保ち、有害な菌の侵入を防ぎ、本来備わっている傷の治癒能力を生かしてくれるのが浸潤療法なのです。

薬局などでも、家庭で使用できるドレッシング材が売られている時代です。ただし、どんな傷でも浸潤療法ができるわけではありません。また、傷の状況や経過によって、使用すべきドレッシング材は異なってきます。そのため、家庭で対処できるのは軽い擦り傷や小さな切り傷程度のものであり、深い傷、大きな傷、汚れた場所での傷、枝や釘などによる傷などは外科系の医師に任せる必要があります。いずれにしても、外傷の治療における浸潤療法も“以前の非常識は今や常識”のうちの一つでしょう。

投稿者 staff : 20:07

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