香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2015年01月13日

新たなウイルス

インフルエンザが流行しています。一般的なことですが、手洗いを励行して、なるべく人混みを避け、できればマスクを着用するように心がけてください。
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染して起こりますが、昨年は他にもいろいろな感染症の流行がニュースとなりました。アフリカを中心に問題となっているエボラ出血熱もその一つです。昨年東京などで発生したデング熱は、本来は熱帯から亜熱帯地域に多い病気ですが、やはり地球環境や生活様式の変化が影響しているようです。

もっと身近にも新たなウイルス感染症が見られていますので、少し紹介してみたいと思います。
まず、呼吸器系の症状を引き起こすものにヒトメタニューモウイルスがあります。迅速検査ができるようになったので、既に診断されたことがある子どもさんもいらっしゃると思います。症状としてはRSウイルスに似ていて、鼻汁や咳、発熱など一般的なかぜ症状のほかに、ゼロゼロという喘鳴を伴うことがあります。飛沫感染や接触感染でうつっていきますが、2歳までに約半数、5歳までに75%ぐらいの子どもが少なくとも一度はかかります。何度も感染し、もちろん大人もかかります。流行は3月から6月ぐらいで、乳幼児や高齢者など、免疫が弱い人の場合に重症化することがあります。肺炎や中耳炎になることもあります。

おおよそのイメージとして、『インフルエンザのような高熱とRSウイルスのようなゼロゼロという呼吸症状が合わさった状態』という感じです。先に書いたように、肺炎が疑われる6歳未満の子どもの場合、外来でも保険適応で迅速検査ができるので、ヒトメタニューモウイルス感染か否かの診断が可能です。しかし、このウイルスに対して有効な薬はないので、症状に応じた治療をしていくことになります。

下痢や嘔吐など、消化器系の症状を引きおこすものとしてはロタウイルスやノロウイルスが有名ですが、ほかにも腸管アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルスなどがあります。腸管アデノウイルスは乳幼児の感染性胃腸炎を起こすウイルスとしてロタウイルス、ノロウイルスの次に多いものです。このウイルスでも水様性の下痢や白っぽい下痢になることがあります。また、腸管アデノウイルスもロタウイルスやノロウイルス同様に便を用いた迅速検査で診断が可能です。しかし、いずれのウイルスが原因であっても治療について大きく影響することはないので、あまり迅速検査に固執する必要はないと考えています。

サポウイルスやアストロウイルスも同様に嘔吐や下痢、発熱などの感染性胃腸炎を引きおこすウイルスです。ロタウイルス、ノロウイルス、腸管アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルスの5種類を比較すると、発熱はロタウイルス、嘔吐はロタウイルスとノロウイルスが強く出る傾向があります。これらはいずれも糞口感染や接触感染でうつりますので、手洗いが何より大切です。ウイルス性胃腸炎の場合は脱水対策が重要ですが、以前の点滴による水分投与から、最近は電解質と糖分を口から少量頻回に投与する経口補液療法が主流となっています。ロタウイルスは重症の脱水や脳炎という怖い合併症もありますので、乳児早期に小児用肺炎球菌ワクチンやヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)ワクチンと一緒にロタウイルスワクチン(経口)を投与しておくのが望ましいでしょう。

呼吸器感染症としてとても身近なRSウイルスやマイコプラズマ感染症については、それぞれ2011年10月と2011年12月にこのブログに書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。

投稿者 staff : 08:26

2015年01月12日

僕にくれた同じ1日

新しい年になりました。旧知の方たちや友人、同級生や業界の人たち、そして患者さん、今年も多くの方々から年賀状をいただきました。また、正月休み明けには大学生やお母さんになった元患児さんたちも数人来院してくれました。彼らを見ていると、高松に来てからの20年間がなつかしく思い出されました。

長期にわたって診せていただいている患者さんは、やはり心臓病の方たちが多いのですが、心臓病を抱えていた(あるいは今も抱えている)乳児や幼児が治療や手術を乗り越えて高校生、大学生になり、やがて社会人や親になっていく・・・こうした過程を見守っていけるというのは、小児科ならではの醍醐味でもあり、小児科医になってよかったと実感する機会でもあります。親子2代にわたって診察させていただいている方たちも何組かいらっしゃいます。

そんな正月だから・・・というわけではありませんが、最近はとくに1日1日の大切さを実感するようになりました。患者さんたちの成長を目の当たりにしているためか、あるいは自分の人生がそろそろ第4コーナーに差し掛かっているからかもわかりませんが・・・。とにかく30代や40代の頃に比べると、1日、1週間、1ヶ月、そして1年が、とても早く過ぎるように感じています。

当たり前ですが、誰にとっても1日は24時間です。誰にでも同じように1日1日が来ます。嫌な気分で過ごしても1日、前向き気分で過ごしても1日。暗い気持ちでいても1日、明るくやっても1日。クヨクヨ悩んでいても1日、積極的に取り組んでも1日・・・。せっかくの新しい1日です。二度とは来ないその1日、みんなと同じように僕にくれた1日を、少しでももったいなくないように生きていきたいと思いました。
では、今年もあきた小児科クリニックをよろしくお願いいたします。

投稿者 staff : 11:57

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