香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2013年09月16日

続・はははのはなし

僕の父は現在85歳ですが、彼の自慢は「入れ歯・差し歯なし。全部自分の歯!」ということです。戦前・戦中・戦後と食糧難や栄養不足の時代を生きてきたわけですが、丈夫な歯は健康の礎と言わんばかりに、今でも活き活きと毎日を過ごしています。

いずれにしても、何十年もお世話になる歯です。現代の生活や食べ物は歯にはあまりよくない状況になってきているので、虫歯対策は何より重要です。もちろん専門的には歯医者さんにお任せですが、小児科的に虫歯対策について少し書いてみたいと思います。

歯を含めた口の中の衛生状態は唾液によって保たれています。ところが上の前歯付近は他の場所よりも唾液が届きにくいので、哺乳瓶でジュースやイオン水を飲んだまま眠ってしまうと、いわゆる哺乳瓶齲歯(虫歯)を起こしやすくなります。また、虫歯の原因となるミュータンス菌はお母さんからうつる率が高いと言われているので、お母さんが虫歯を作らない、あるいは早めに治療するといったことも大切です。

具体的な虫歯予防の方法としては、正しい歯磨きをする、歯科でフッ化物塗布をしてもらう、3歳ぐらいになれば歯と歯の間が密になってくるのでフロスで歯間もきれいにしてあげる、できる年齢になればフッ化物でクチュクチュ(フッ素洗口)をする、といったところでしょうか。歯磨きを始める時期としては乳歯が生えてきた8〜9ヶ月頃が望ましいのですが、まずは歯ブラシに慣れてもらうことが目的です。1歳3〜4ヶ月ぐらいまでには歯磨きの習慣を付けておきたいところです。口や歯の衛生には唾液が大切ですが、寝ている間は唾液が減ってしまうので寝る前の歯磨きが一番大切です。幼い頃にはお母さんやお父さんによる仕上げ磨きも必要です。

歯磨きの目的は歯垢(プラーク)を取ることです。そのために歯ブラシは握らずにペンを持つ感じで持って、力を入れすぎないように小刻みに動かすようにします(できれば1ヶ所について20回以上)。中には必死になって無理矢理やっているお母さんもいらっしゃいますが、家族みんなで一緒に、楽しみながらやらないと続かないでしょう。こうしたプラークコントロール以外にも、甘いものばかりのオヤツは控える、オヤツやジュースなどのダラダラ食いやダラダラ飲みはしないといったシュガーコントロールも大切ですね。
僕のクリニックでも「歯と口の清掃と指導のポイント」という簡単なパンフレットを作りましたので、ご希望の方はお申し出ください。

最後に一つ大切なことを書いておきます。転んだりぶつけたりして、子どもさんの歯が抜け落ちた時にはどうしたらいいのでしょうか?子どもの歯が抜け落ちた場合は、永久歯だけでなく乳歯でもできる限り元に戻します(再植)。ただし、歯科を受診するまでの歯の保存状態が重要なので、園や学校によっては24時間程度有効な「歯の保存液」を置いてくれているところもあります。自宅などで保存液がない場合は、抜け落ちた歯を冷やした牛乳に入れて保存しておけば6時間ぐらいは望ましい状態に保つことができます。
「ケガなどで歯が抜け落ちた時は冷やした牛乳に入れてなるべく早く歯医者さんへ!」ぜひ覚えておいてください。

投稿者 staff : 18:52

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