香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2013年02月04日

三種の神器

「三種の神器」という言葉がありますが、もともとは日本神話に出てくるもので、天照大神から授けられたという鏡・剣・玉のことだといわれています。でも、日常生活では1950年代後半に豊かさやあこがれの象徴として「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が三種の神器と呼ばれていました。僕が徳島県南の田舎町から徳島市に引っ越した頃にも家にはテレビがなく、隣の同級生のお宅で白黒画面のテレビを見せてもらっていました。高度成長期に入った60年代半ばには、「3C」といわれた「カラーテレビ・クーラー・カー(自家用車)」がいわゆる三種の神器でした。平成に入ってからは、「デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型大型テレビ」のデジタル家電が新・三種の神器と呼ばれていたそうです。

自分の今の仕事内容で考えてみると、「聴診器・耳鏡・超音波検査装置」が三種の神器だと思います。ふだんの診療で使っているので「三種の診器」という言葉の方が正しいのかも?聴診器も一般的なものだけでなく、ちょっとした機能を持つものも常備しています。また、小児科といえども耳や鼻の状態のチェックも必要です。心エコーや腹部エコー検査はよくやっているし、新生児や乳児では頭部のエコー検査が必要になることもあり、超音波検査装置も大活躍しています。これら表舞台に立っている「三種の診器」に対して、ふだんはあまり日の目を見ることの少ない「裏・三種の診器」といえる機器もあります。皮膚を見る照明付き拡大器、耳や鼻の中を画面に出せるスコープ、説明用のデジタルメモなどは、勇んで購入したものの使う場面は少なくてさびしく毎日を過ごしています。

診察を受けていただく際に、あればいいなと思う「受診時の三種の診器」があります。いずれも過去にこの場で少し触れたことがあるものばかりです。一つは、症状の推移や発熱の経過などを書いたご家族からのメモです。それだけでかなり正確な診断に近づくことがあります。とくに今のようなインフルエンザ流行期には発熱の期間や出方が非常に参考になります。二つ目はブツブツなどの発疹、膨れあがったじんま疹などの画像です。発疹やじんま疹などは受診した際には消えてしまっていることもあるので、デジカメやケータイ、スマホなどで記録しておいてくださると、それを見ただけで診断できることがあります。下痢などはオムツを持参してもらえればわかりますが、年長児などでトイレで排便した場合には画像に記録してもらえると参考になります。三つ目は動画です。「ピクピクしている」、「目の動きが変」、「歩き方がおかしい」など、動作や行動が気になる場合でも、診察室で同じ症状が見られることはまずありません。こんな時でもビデオやケータイなどの動画に残しておいてくださると一目瞭然です。   

これらの「受診時の三種の診器」を覚えておいていただくと、正確な診断までの時間がかなり短縮できると思います。とくにあとの2つは最近のデジタル社会の利点ともいえます。いろいろな問題も潜んでいるデジタル機器ですが、こんな場面でうまく利用して欲しいと思います。

投稿者 staff : 21:48

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