香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2012年12月26日

思春期の臨床講習会で

先月下旬、東京で第12回思春期の臨床講習会があったので参加してきました。これは主に思春期における心の問題や心因的な病気に関する研修会で、過去にも何回か出席してきました。今回は、「インターネットと子どもの心」、「発達障害の思春期」、「慢性身体疾患をかかえた子どもの思春期でのメンタルサポート」などの講演がありました。中でも印象的だったのは「インターネットと子どもの心」のセッションで、講師は小児専門病院の児童思春期精神科の先生でしたが、最近の携帯電話、ゲーム機、インターネットなどが子どもの心にとても悪い影響を与えているという内容でした。

デジタル機器が普及し、インターネット環境が浸透した結果、いつでも、どこでも、なんでも、安易に迅続に遊べたり、手に入ったり、見えたり、知ることができるようになりました。言い換えれば、待つことやガマンする機会、自分で苦労してモノや知識を入手したりすることが本当に減ってしまいました。その結果、待つことができない、ガマンができない、依存性が高い・・・といった子どもたちが一段と増加しているとのことでした。僕も去年の10月に『昭和のにおい』、『続・昭和のにおい』と題してこのブログに同様の内容を書いていますが、やはり本格的に取り組まないといけない課題のようです。

また、インターネットからの情報は正しいものだけでなく、間違っていたり、度を超していたり、危険なものも多く含まれています。ネットにはまってしまうと現実の生活から離れてしまったり、非現実的なものをいかにも現実的なものとか正しいことと思い込んでしまったりする危険性が潜んでいます。こうした「ネット中毒」、「バーチャル・リアリティ」の問題も以前からいわれていたことでした。

『デジタル絵本はいかがですか?お母さんやお父さんがご自分の時間を取られずに子どもに絵本を見せることが出来ますよ、もちろん音声も出るので読み聞かせと同じです』・・・そんなデジタル絵本サイトや機器も見受けられます。でも、子どもが欲しいのは他人の声で流れるストーリーではなく、お母さんやお父さんの声で聴かせてくれるお話しであり、親子が顔を突き合わせながらのおだやかな時間なのではないでしょうか。絵本に限らず、おもちゃなどでも高価なデジタルおもちゃで遊ぶ楽しさはその時その瞬間だけ・・・子どもたちが欲しいのは親子で遊ぶ温かい時間であり、“バーチャル”ではない“リアル”な触れ合い時間なのです。

ネットもデジタル機器も使い方や接し方を間違えなければ便利なものであり、おそらくこれから我々の生活とはますます切っても切れないものになっていくでしょう。だからこそ、今一度使い方や接し方を振り返ってみて欲しいと思います。
それと同様の主旨ですが、クリニックでも『2歳まではテレビを消してみませんか?』のパンフレットを置いて、デジタル機器時代の子どもたちとの時間の過ごし方を提案しています。

投稿者 staff : 08:32

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