香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2012年10月18日

読み聞かせ時代

前回、読み聞かせのことを少し書きました。そこで、今回は自分の読み聞かせ体験を振り返ってみたいと思います。
初めの子どもの時は徳島大学や香川小児病院時代だったので、子どもが寝る時間帯には家にいないことも多かったのですが、在宅時は妻に代わって読んでいました。長女は絵本好きだったためかちゃんと聞いてくれるので、何冊も読んだりしていました。それも連日同じ本だったりするのです。あまり長くなるのも嫌なので「本読みは3冊まで!」と宣言すると、彼女も子どもなりに考えて厚い本を3冊選んで持ってきたりして、結局は長引かされるのでした。

長女の時は物語が主でしたが、長男は車や電車が出てくる絵本をよく選んでいました。中にはトミカやプラレールのカタログ的な本もあり、読み聞かせにはそぐわずに・・・最終的には車種探しゲームみたいになってしまう夜もありました。それで喜んで興奮させてしまって、いつまで待っても寝てくれないこともしばしば・・・。

末っ子の次男は冒険物が好きだったのですが、お兄ちゃんが選んだ本を読み終えた後から彼の本を読むことが多く、ちゃんと聞いてくれないことが何度もありました。一生懸命読み聞かせていても、よそ見をしたり他のことに気を取られたり・・・。「ちゃんと聞かないからもう読まない!」そうやって怒った記憶がよみがえってきます。

でも、今考えると彼には可哀想なことをしました。お兄ちゃん優先で先にお兄ちゃんの本を読んだ後に自分の好きな本を読んでくれても、幼子の集中力がそんなに続くわけはありません。それに、上の子どもが大きくなってくると、親の視点や接し方も下の子どもに合わせるよりも上の子どもに合わせた方が楽なのです。彼があまり聞いてくれなかった夜は、おそらく「読んでやっている」「疲れているのに・・・」「僕にはあまりおもしろくないけど」みたいな態度や読み方だったのではないでしょうか。

3人を総合して考えてみると、僕自身が楽しんで読んでいる時はちゃんと聞いてくれた、一種の義務や日常の一環として“義理読み”をした時はあまり聞いてくれなかった・・・振り返るとそんな印象があります。親自身が読むことに喜びや楽しみを見いだしながら読んでいないと、聞いている子どもが引き込まれることも楽しめることもないでしょう。どんな読み方をすれば子どもたちが喜んでくれるか、どの本のどこの場面が好きなのか・・・そんな観察をしながら読み方を工夫したり、部屋の雰囲気を変えて読んだりするのはけっこう楽しい時間でした。

子どもが高校生や大学生になってから、読み聞かせの頃の話が出たことがありました。なつかしい本の名前が何冊もあがりましたが、「ここでこんな声色を使っていた」とか「読みながらけっこう寝てたね」、「急いで終わらせようとしていた」といった話もありました。・・・どうやら親が子どもを見る以上に、親がどれだけ真剣に向き合ってくれているか、子どもが親の方を観察していたようです。
読み聞かせ時代は本当に短いけれど、親子の間には長く残り続ける時間だと感じています。

投稿者 staff : 08:47

2012年10月15日

本に関するエトセトラ

子どもの頃から本が大好きで、電車や飛行機の絵本をよく見ていました。大阪から東京まで突っ走る特急列車に乗って、食堂車でごちそうを食べるのが夢でした。大きくなったらバスの運転手さんになって、車掌さんは幼なじみでお隣のYちゃん・・・大人たちに聞かれると、きまってそう答えていました。世界はすべて絵本から始まって、絵本の中から広がっていきました。『日本むかし話』や『世界むかし話』などのお話しものも大好きで、けっこうボロボロになっていた記憶があります。

小学2年ぐらいからはマンガにもはまっていて、お年玉で『鉄人28号』や『エイトマン』なんかを揃えていました。毎月の小遣いは『冒険王』とか『ぼくら』などのマンガ月刊誌や、『少年サンデー』、『少年マガジン』といった週刊誌のどれかに消えていました(『少年ジャンプ』はまだ発刊されていなかった時代です)。小学校の高学年になって、「最近マンガを買いすぎる!」と何度か父親に怒られた記憶がありますが、約40年後に自分が父親として同じようなことで叱ったりしたので、やはり歴史は繰り返されるものだと妙に納得したものでした。

絵本に話を戻しますが、幼い頃には読み聞かせをしてもらっていたそうです。自分の中に確かな記憶があるわけではありませんが、そう言われればそうだったような、そうでもなかったような、あやふやな感じではありますが、本好きになった一因にはそんな背景があるのかもわかりません。思い出せる記憶には残らない深い記憶が、頭のどこかには眠っているのでしょう。

以前から、読み聞かせには親子の絆を深めて子どもの親に対する基本的な信頼感を高めてくれるとともに、脳の大切な部分を活発にさせるといった効能があることが言われてきました。10月8日に岡山で開催された小児科医会の生涯研修セミナーの中でも同様のお話しがありましたが、読み聞かせは子どもだけでなく読んでいる大人の脳にもプラスになるようで、読み聞かせている最中には子どもも親も前頭前野が活発になるとのことでした。ゆったりとした読み聞かせは育児の中にぜひ取り入れて欲しいシーンだと思います。

投稿者 staff : 20:28

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