香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2010年12月29日

メガネの行方

僕は幼い頃から目ではいろいろ苦労しました。前にも書きましたが、斜視の手術を2回しています。乱視もあります。おまけに左右の視力が大きく違います。左は裸眼でも1.2ありますが、右は最近では0.1程度です。高校生ぐらいから右の視力が少しずつ落ちてきたのですが、これだけ左右の差があると眼精疲労が非常に強いのです。眼精疲労から来る頭痛も以前からのお友だちです。

初めは右側だけに度が入ったメガネを掛けていました。そのうちに右の視力が一層落ちてくると、メガネのでは左右差が大きすぎてダメなのでコンタクトを作りました。けれど、斜視の手術時のトラウマと生来の面倒くさがりが災いして、コンタクト時代の秋田は長くは続きませんでした。それ以来、30年以上メガネとお付き合いしているのですが、鏡を見ても自分はメガネ顔だと思います。

ただそのメガネですが、生来の“うっかり病”が悪さをして、何度もメガネ粉砕事件がありました。20代の頃はよくコタツで寝ていたのですが、メガネを横に置いて寝ていたりして、何かの拍子にバリッとやっていました。30代に入ると粉砕事件はほとんど起こらなくなりましたが、今度はメガネ行方不明事件が増えてきました。僕の場合、左眼の視力は悪くないので、メガネを掛けなくてもたちまち困ることはありません。ただし、左眼の視力は1.2で、右眼はメガネで矯正できる限界までやっても0.6程度です。両眼視ができないので、遠くは左眼、近くは右眼で見る習慣になってしまっていて、やはりメガネがないと疲れやすいのです。

「メガネ、どこかで見なかった?」とくに最近は、家族に聞くことが増えてきました。僕の携帯電話もよく行方不明になりますが、携帯なら電話をかけるとたいていは居場所がわかります。ただ、メガネはそれもできず・・・ありかが判るGPSチップを埋め込んだようなメガネを誰か開発してくれないかな?もちろん、コンタクトに変更すれば視力や眼精疲労や頭痛、行方不明などの問題が一気に解決するとは思うのですが・・・おまけに入れるのは右眼だけだし・・・。でも、たぶん来年もこのままメガネだろうなぁ。

投稿者 staff : 16:08

2010年12月23日

解熱は治癒ではない

「熱が下がったら保育園に行っていいですか?」、「朝になって熱がなかったら幼稚園に行ってもかまいませんか?」よくこういったご質問を受けます。その際には、「熱が下がってもすぐには行かないようにしてください。解熱しても次の日は自宅などでゆっくりさせてあげてください。無理をさせてまたぶり返したり、新たな感染をもらったりしても困りますよ」といった主旨のお話をしています。

注意していただきたいのは、“解熱=治癒”ではないということです。熱が下がっても、まだ病原体は体の中に潜んでいることがよくあります。子どもの場合、一見解熱したように見えてもすぐにまた熱が出てくることも多いのです。24時間以上(丸1日以上)熱が下がったままでなければ安心はできません。ですから、熱が下がっても24時間以上は登園を控えた方がいいと思います。また、熱だけが病気の指標ではありません。熱が下がっても咳き込みがひどかったり、食事や水分が摂れなかったり、元気がなくグッタリしているようなら、やはり登園すべきではないでしょう。

ところで、夜間や休日などに体調が悪くなった時、すぐに受診した方がいいのか、少し待って手持ちの坐薬などで様子を見ていてもいいのか、判断に悩むこともあると思います。そんな時には、次の5項目で子どもさんの大まかな健康チェックをしてみてください。

『子どもの健康チェックポイント』
か:顔色
き:機嫌
く:食い気(哺乳力・食欲)
け:元気さ
こ:呼吸

顔色がよい、機嫌がよい、食欲がある、元気、呼吸状態も安定している・・・こんな時は熱が出ていてもあまり大きな問題はないでしょう。その反対に、顔色が悪い、機嫌が悪い、食欲がない(哺乳状態がよくない)、元気がない、呼吸がおかしい(呼吸のたびに肋骨の間が引っ込む、咳き込みはひどくて眠れないなど)・・・これに当てはまる項目が多ければ多いほど要注意なので、早めに受診した方がいいでしょう。

投稿者 staff : 20:19

2010年12月21日

温かい診察

寒い季節になりました。こんな時期には診察に際してもいろいろ気をつけていることがあります。待合室や診察室は適度に暖房をかけていますが、やはり実際の診察現場がポイントです。

冷たい聴診器を当てられる不快感は自分も何度か経験済みなので、聴診器は小児用も思春期用(成人用)も加温しています。僕の大学の先輩で、徳島で開業されている先生の一人は電灯のスタンドを改造して聴診器を加温されていますが、僕は別のものを有効利用しています。子どもさんに聴診器を当てた時、「つめた!」と言われるお母さんもいらっしゃいますが、実はあまり冷たくはないと思います。それでも診察後にアルコール清拭すると一旦冷えてしまう欠点があったので、また新たな工夫をしたところです。

聴診器での聴診が終わると今度は腹部などの触診です。聴診器と同様に、冷たい手で腹部を触られると飛び上がってしまいます。手が冷たいと腹部を緊張させてしまうので、ちゃんと所見が取れないこともあります。
僕は昔からやたらと暑がりで、平熱も比較的高いのです。そのおかげか、手もけっこう温かい自信があります。診察が朝の1番とか2番とかじゃない限り、腹部の触診でも子どもたちに手の冷たさは感じさせてないんじゃないかなあと思います。

「聴診器や手が温かいのはいいけれど、温かい言葉掛けが一番大事ではないの?」身近な人に言われた言葉ですが、ハイ、その通りです。

投稿者 staff : 08:15

2010年12月20日

たとえば20年後の光

先日、ゆめタウンの特招会の夜にくまざわ書店に入った際、最近出たばかりの面白そうな宇宙関係の本を数冊見つけました。そのうちの3冊を買ってきて、時間を忘れて一気に読みました。おかげでしばらく睡眠不足になりましたが・・・。

僕は子どもの頃から、宇宙や天体にとても興味がありました。ちょっぴり分厚い子ども用の図鑑を買ってもらって、毎日のように眺めていました。中でも、アンタレスやアルデバラン、ベテルギウスなどの巨大な星(赤色巨星)の項目が好きでした。それから、太陽から地球までは光なら8分だけれど、時速100kmで走れば170年ぐらい、徒歩なら4000年以上もかかってしまう・・・地上では考えられないそんな話も大好きでした。だから、機会を見つけてはよく夜空を見上げていたものでした。夏休みの自由研究でも天体関係のテーマを何度か選んだし、天文学者に憧れたりもしました。

僕がまだ高校生だった1972年に打ち上げられたパイオニア10号は、木星や土星を探査した後、65光年彼方にあるアルデバランに向かっています。子どもの頃に親しんだアルデバランですが、光のスピードで進んでも65年かかります。それがパイオニア10号なら、到達するまでになんと200万年・・・。200万年といえば、今から200万年前の過去の地球はまだ猿人たちの時代でした。そう考えると、パイオニア10号がアルデバランに近づく200万年後の未来の地球は・・・まったく想像もできません。でも、こうした宇宙の距離や時間なんかを考えていると、日頃自分が抱えている悩みや迷いが、ほんとにちっぽけなものに感じられます。そんなことに惑わされないで、もっと大きく描いてみようよ・・・そう思わせてくれるからこそ、宇宙や天体の話が好きなのかもわかりません。

クリニックのある六条周辺は、天候のよい夜にはまだ星がよく見えます。でも、またたいて見える星たちの光は決して現在の光ではありません。太陽の光でさえ、僕たちは8分前の輝きを見ているに過ぎません。アルデバランは65光年先にあるので、自分たちが見ているのは65年前のアルデバランの光です。10万光年離れている星なら、その星のまたたきは10万年経って初めて僕たちに届きます。

ふと考えると、子育ても同じような気がします。大人たちの温かい思いや心くばりという光が、幼い子どもたちに届いて本当に理解されるまでには、実は何年もかかるのかもわかりません。数年後あるいは数十年後に初めてわかってもらえることもあるでしょう。たとえば20年後に届く光なのかもしれない・・・いつか必ず届く光だと信じて、僕たち大人は想いを伝え続けていくべきなのでしょう。六条の冬空を眺めながら、そんなことを考えました。

投稿者 staff : 20:12

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