香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2010年06月24日

久々の高松日赤

知人が高松日赤に入院したので、久々に懐かしい前職場に行ってきました。3年前に退職してからも所用で数回訪れていましたが、今回は約半年ぶりでした。
自分の勤務医時代と比べると、1階フロアにある店舗はすっかり様変わりしています。診察料や入院料も自動支払い機での入金です。同じ病院だけど、同じ病院じゃないような感じでした。

初めて高松日赤に赴任した平成6年には、まだ西館と呼ばれる2階建ての古い木造病棟が残っていました。歩けばギシギシと音が鳴ったし、東館との連絡通路はけっこう坂になっていて、心臓エコー検査などの器械の移動も大変でした。でも、まだ30代後半だった自分には、昭和の懐かしい臭いがたくさん残っていた病院でした。

その日の帰り際、ちょっぴりお腹が空いたので、様変わりした1階売店に初めて行きました。パンとコーヒーを持ってレジまで精算に行くと、40代とおぼしき女性店員さんに話しかけられました。
「先生、久しぶり!どしたん?また転勤で戻ってきたの?」
そうでした、店名や様子はすっかり変わっていたけれど、顔を見ると以前の売店でよくお世話になった方でした。勤務医時代には日頃のおやつや当直時のご飯や夜食など、売店にはたびたび足を運んでいました。だから、僕の好みもよくご存じだったので、ふだんとかなり変わったものを買ったりすると、「先生、今日はいつもとメニューが違うねえ・・・」と言われたりしたものでした。

「戻ってきたわけじゃないんだけどね。でも懐かしいよ、元気?」
同じ病院じゃないような1階フロアの印象でしたが、以前と同じようなほのぼのと温かいものを感じながら、病院を後にしました。

投稿者 staff : 21:46

2010年06月20日

病院ごっこ

先日女の子を連れて受診されたお母さんのお話です。
お母さん「最近は病院に来ても泣かなくなったでしょ。お兄ちゃんとよく病院ごっこをしているんです。」
秋田「病院ごっこですか。じゃあ、おもちゃの聴診器なんかも買われたんですか?」
お母さん「いえ、パソコンに見立てた画面をちょんちょんとしながらお話するんです」

確かにそうですね。電子カルテ、すなわちパソコンの画面を見ながら体温や症状をチェックして、聴診器などを使った診察が終わったら、その所見を入力して、いろいろお話しながらパソコンの画面に薬を入力する・・・・・今の子どもにとって、診察の主役は聴診器じゃなくて電子カルテのパソコンなのかもわかりません。おまけに僕のクリニックの電子カルテはキーボードやマウスよりも、タッチペンを使ってちょんちょんと入力することが多いので、「病院ごっこ=画面をちょんちょん」となるのでしょう。

そのお兄ちゃんだけでなく、他にも、僕が入力している画面を一生懸命に見つめている子ども、呼び出し用のマイクに向かってしゃべる子ども(マイクをオンにするのはちょっと難しい)、キーボードのスリープボタンを押してしまって画面を真っ暗にする子ども・・・診察室にも子どもの興味を引くものがいろいろあるようです。順番予約システムのスクリーンセーバーも大人気です。

外科系などではロボット手術も始まっています。インターネットでも、症状をいくつか入れるとおおよその診断名がわかるようなホームページもあります。診断や治療、記録の手段としてコンピュータは非常に有用です。その反面、さりげない一言、何気ないアドバイス、臨機応変な心くばりはできません。今や医療の現場にコンピュータはなくてはならないものですが、コンピュータに任せてはいけない分野や任せられない部分もたくさんあります。

僕はずっと子どもたちに“病院ごっこ”をしてもらえるようなクリニックでいたいと思っています。

投稿者 staff : 20:18

2010年06月14日

2001年宇宙の旅

先日のニュースで、今後数十年以内に起こりえる科学的な出来事が予想されていました。それによると、2031年には人類の宇宙旅行が一般的になるとのことでした。
僕が子どもの頃に、「2001年宇宙の旅」という映画(小説)がありました。当時、2001年まではまだ30年以上もあったし、子ども心には宇宙旅行ができる21世紀を確実に思い描いていました。“宇宙旅行”だけでなく、“超音速旅客機”、“タイムマシン”などが子ども雑誌にあふれていて、子どもなりの夢が描ける時代背景がありました。

今の幼い子どもたちはどうなのでしょうか?自分たちがそうだったように、子どもなりの幼い夢が描けているのでしょうか?実現可能なものでなくでも、荒唐無稽なものでもいいので、子どもが子どもなりの夢が描ける日本でいて欲しいと思います。夢を見ることができる国でいて欲しいと思います。

そのために必要なことは、個々の子どもに(結局は大人に)手当という名の一時金を配ることではないと思います。しばらく前の定額給付金といったお金の分配で解決することでもないと思います。個々にお金を配るのではなく、そのまとまったお金で子どもの育つ環境を整備することが何より大切だと思います。たとえば医療の世界でいえば、自費で接種している任意の予防接種をすべて公費で負担するとか、有意義ですぐに実行できそうな施策はいくらでもあります。

自分が子どもの頃に思い描いた「2001年」でも「2010年」でもなかったけれど、夢を見ていた幼い自分は今でも覚えているし、夢を見た体験は確実に自分の肥やしとなっています。「2031年宇宙の旅」が実現するか否かは別にして、ゲームやパソコンなどのバーチャル世界だけでなく、現実の世界で、日本で、子どもたちが夢を描けるようにするのが僕たち世代の務めだと思っています。

世界で初めて小惑星の岩石を採取して地球に帰還した『はやぶさ』は7年間、60億キロの旅を終え、今日の深夜に大気圏に突入して燃え尽きました。昔子どもだった技術者たちの夢が実現した日でもありました。夢は持ち続けている限り、実現する可能性があります。

投稿者 staff : 18:53

2010年06月13日

久々の受験生

子どもの心臓病を専門とする学会に日本小児循環器学会がありますが、2年前に専門医制度が始まりました。現在、僕はその学会から過去の実績などを基準とした暫定指導医の資格をもらっています。そして、いよいよ今秋に第1回の小児循環器専門医試験があります。暫定指導医なら試験が受けられるのですが、合格して初めて小児循環器専門医となれるのです。
試験問題も日常診療や通常の小児心臓疾患ならいいのですが、第1回の試験なので出題傾向や難易度がわかりません。そこで久々に試験勉強を始めた次第です。

受験といえば、高松日赤時代にも医療情報技師の試験を受けました。最近流行の電子カルテや医療情報管理に役立つ資格ですが、岡山まで講習会に出かけ、そこそこ分厚い3冊のテキストを覚え、なんとか認定証をもらうことができました。
高松日赤の電子カルテを作成する委員(正式名称は忘れましたが)に任命されたことをきっかけに取った資格だったので、日赤を離れたらいらないだろうと思っていました。確かに資格そのものは不要ですが、資格を取るための勉強で得た知識は、開業する際の電子カルテを考えたり、医療情報を扱ったりする時にけっこう役立っています。

高松日赤時代、いろいろな委員会や病院関係の雑用、専門分野以外の講演、頼まれた原稿書き・・・診療以外の多くの仕事を抱えて行き詰まっていた時、相談した某開業医の先輩に「先生、ムダなことは何一つないんですよ。今先生がやっていることは、人のためにも自分のためにも必ず役立つんです」そう教えていただきました。

確かに彼に言われた通りでした。あの時はこうだった、あの時はこうしたらうまくいった・・・日赤時代の雑事から得られた経験の引き出しが、今の自分を助けてくれることがよくあります。人生にはムダなことは何一つないのかもわかりません。すぐに結果が出ないことや、結果としては見えないようなことは、人生では本当によくあります。結果がうまく見えなくても、ムダなことかも?と思う必要はないように感じています。

でも、今回は資格試験だから、やっぱり結果が欲しいなぁ・・・。

投稿者 staff : 20:07

2010年06月08日

僕たちの1096日

先日の6月5日はクリニックの開院3周年記念日でした。「もう3年経ったんだな」と思えるほど、いろいろな出来事やイベントがありました。その一方で、「まだ3年」しか経過していない新米の小児科クリニックでもあります。

開院当日のことは以前にも書きましたので省略しますが、当時と比べて院内の様子も少しずつ変わってきています。順番予約システムの導入やトレッドミルの設置などが主なものですが、待合室の椅子も変更や追加をしました。飾ってある絵も時々入れ替えています。当然ながら、細かい点を見れば院内の設備や備品も少し傷んできた部分もあります。
社会的な面では、新型インフルエンザの大流行、新たな予防接種の開始、2度の診療報酬改定などがありました。

医療環境や社会情勢がいろいろ変化する中で、当クリニックを受診してくださっている方々に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
小児科医として、あるいは一開業医として、自分の望んでいる姿、理想とする状況にはまだまだ到達できていません。けれど、単に発熱や咳、下痢など一般的な病気だけでなく、「困ったなぁ」、「どうしよう?」・・・そんな時に思い出していただけるような小児科でありたいと思っています。

開院3周年記念日にもらったオリジナルマグカップを見ながら、「僕たちの1096日にはいろいろなことがあったけど、これからも自分たちを信じて行こうよ。僕も頑張るから!」幼い笑顔たちにそう誓ったのでした。

投稿者 staff : 07:58

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