香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2010年02月01日

ワクチン維新

日本という国は、予防接種に関しては後進国です。諸外国ならとっくの昔に導入されているはずのワクチンが使えなかったり、定期接種すべきワクチンが任意接種だったり、公費負担すべきワクチンが自費だったりしています。インフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)がその典型です。

インフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎は後遺症を残したり死亡したりする危険性が高く、なおかつ早期発見が難しい感染症です。このヒブ菌を予防するワクチンは海外では以前から使用されていましたが、日本では2008年末にようやく使用可能になりました。しかし、まだまだワクチン(アクトヒブ)の供給数が少ないため、接種を希望してもなかなか順番が回ってこない状況が続いています。しかも、多くの地域では全額が自費負担になっています。ワクチンの有効性と病気の危険性を相対的に考えれば、供給数を増やして定期的に接種するようにしてもらいたいのですが、国はなかなか思うように動いてくれません。

最近発売になったワクチンに、子宮頸ガンの予防ワクチン(サーバリックス)というものがあります。子宮頸ガンは30代に発病することが多いガンですが、発ガン性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因だと考えられています。サーバリックスはこのHPVに対する予防ワクチンですが、10歳または11歳以上の女性が接種対象となります。初回、1ヶ月後、6ヶ月後と3回接種するのですが、高額なワクチンなので公費負担が望まれます。このワクチンも諸外国ではしばらく前から使用されていました。

他にも、海外では導入済みで日本では未実施なワクチンに小児用肺炎球菌ワクチンやロタウイルスワクチンなどがあります。とくに小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は重症の全身感染症だけでなく肺炎や中耳炎にも有効であり、非常に期待できるワクチンなのですが、おそらくアクトヒブと同様に供給不足で混乱を招くのではないでしょうか。

アクトヒブの供給量が希望通りに増加してくれば、BCGを含めた予防接種の順番も変更が可能になります。話題の福山龍馬ではありませんが、早期導入、定期接種化そして公費負担に向けて、日本のワクチン行政にもワクチン維新が必要な時期に来ていると思います。
こうしたワクチン情報提供の専門的な会に当クリニックも参加していますので、トップページのバナーから入っていただければ詳しい情報を知ることができます。

投稿者 staff : 08:05

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