香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2008年12月31日

オフの瞬間

研修医時代の香川小児病院、修行時代の東京女子医大、そして徳島大学、二度目の香川小児病院、高松赤十字病院・・・どこに行ってもポケットベルは必需品でした。当初は自主的に買って持っていたのですが、そのうちに全員が持つ(持たされる)時期がやってきました。子どもと遊んでいてもピーピッピ、飲みに行っていてもピーピッピ、枕元でもピーピッピ、いつでもどこでもピーピッピでした。仕事柄、あるいた立場上、仕方がないことではありますが、本当の意味で気が休まることはありませんでした。

高松赤十字病院在職中にポケットベルからPHSに変わりましたが、呼び出し能力はポケットベル以上で、看護師のあわてた声や同僚の切羽詰まった雰囲気がもろに伝わってくるので、いつでもどこでも“勤務状態”的な気分ではありました。ポケットベル時代なら学会などで圏外に出てしまえば呼ばれる心配はないのですが、PHSとなると北海道や東京にいても連絡がついてしまいます。

そんなポケットベルやPHSの電源を、正々堂々と切ってしまえる時があります。それは正月三が日と数日間の夏休みで、自分が当直に当たっていなければ“連絡が取れなくてもゴメンネ”が許されました。もちろん重症の受け持ち患者がいればそれもできませんが、そうでない場合は小児科当直医がカバーできるからです。だから、勤務医時代には、ポケットベルやPHSの電源をオフにできる時間が何より待ち遠しかったものでした。高松赤十字病院での僕の正月当番は12月30日や1月3日とかが多かったので、大晦日の夜に子どもたちの前で「さあ、今から電源を切るぞー」と言いながらオフにする瞬間が年末の楽しみでした。子どもたちにとっても、“いつ呼び出されてしまうかもしれない父親”から“呼ばれることのない父親”へと変わる大事な瞬間でもありました。

開業してみると、逆の現象が起こりました。最終日の12月29日に受診してくれた子どもたちの中には、年末年始の症状の経過が気になる子どもさんが数人いました。“悪化していなければいいなあ”、そう願いながら、自分の方から電話をかけさせてもらったりしています。ポケットベルやPHSなどを受動的に使わされていた立場から、電話を能動的に利用する逆の立場に変わりました。勤務医時代とは違うものの、患者さんのことがいろいろと気になる気持ちはまったく同じです。ある意味で、“オフの瞬間”は完全になくなったと言っていいでしょうね。

開業して2回目の年末年始です。来年もあきた小児科クリニックをよろしくお願いいたします。

投稿者 staff : 13:01

2008年12月24日

体にも心にも予防接種

月曜日と水曜日の午後は乳児健診、火曜日と金曜日の午後は予防接種から診療の幕が開きます。どの曜日も、1日の中でクリニックが泣き声で一番賑やかになる時間帯です。乳児健診をしていて感じることですが、生後5〜6ヶ月まではニコニコ顔で健診を受けてくれていた子どもさんが、7〜8ヶ月を越えると泣き顔、大暴れの健診に変わってしまいます。知的な発達が進んで人見知りが始まる時期でもありますが、予防接種で何度も痛い目に遭わされていることも関係しているのでしょう。

高松市ではポリオも個別接種となったため、春と秋にはポリオ、秋から冬にはインフルエンザと予防接種の機会が多く、クリニックのスケジュール調整が難しくなります。これに新たにインフルエンザ菌B型(Hib)ワクチンが加わる上、当クリニックでは中等症以上の心臓病児に対するRSウイルス抗体(シナジス)接種も行っているため、受付のスタッフはずっと頭を悩ませています。
BCG、ポリオ、三種混合、麻疹・風疹など、予防接種は非常に重要です。こうした体に対する予防接種の他に、心に対する予防接種も同様に大事だと思っています。

心に対する予防接種って何だろうと思われることでしょう。・・・現代の日本は子どもたちにとって育ちにくい場所のように思います。巷にはモノがあふれていて簡単に手に入りやすい、子どもの数が少ないので大事にされ過ぎる傾向がある、家庭内や子ども社会でも個別化が進んで自分以外の人とのコミュニケーションが苦手な子どもが増えている・・・言い換えれば自分で考え出す、自分で何とかする、自分以外の人とうまくやっていく、そんな力が乏しいために苦労する子どもが多いように感じています。
そこで、子どもが幼いうちから接種し続けていきたいのが「心の予防接種」です。「心の予防接種」には二つあって、打つのは主にお母さんやお父さんです。

一つは「自分なりに考えて自分なりに何とかする」力の接種です。子どもが困っていてもすぐに与えたり手出しや口出しをしたりしない、「〜しなさい」ではなく「僕はこう思うんだけどあなたはどう思う?」「じゃあ、どうしたいの?」といった感じで、行動や決断、結論を子どもにゆだねることがその力の接種法です。大きな間違いをしそうなら「こうした方がいいと思うんだけど、どう思う?」と、またまた遠回りなやり方で接種し続けます。

もう一つは「自分以外の人と何とかうまくやっていく」力の接種です。失敗や恥ずかしい思いを経験しながらも「今はダメだったけど自分にはこんな長所もあるから」と自信が持てる力です。言い換えれば、自分のここは嫌いじゃない、ここだけは長所だと思える力です。お父さんやお母さんが日常生活のさりげないシーンの中でほめたり、認めたりしてあげることがその力の接種法です。「手伝ってくれてありがとう」「〜してくれてうれしかったよ」「〜できてすごいね」と具体的に伝えてあげることで培われていく力です。

体の予防接種は時期が来たら病院で打つものですが、子どもの心を安定させて適応能力を育てる「心の予防接種」は、家庭で常日頃から打ち続けて(伝え続けて)ようやく効果の出てくるものだと思います。

投稿者 staff : 14:21

2008年12月23日

いろいろな予防接種

今年もインフルエンザ流行のニュースが流れ始めました。もう予防接種を済まされている方も多いことでしょう。予防接種の中には、ポリオやBCG、三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)、麻疹(はしか)や風疹などの定期予防接種と、おたふくかぜや水痘(水ぼうそう)、インフルエンザなどの任意予防接種があります。定期予防接種の一つである日本脳炎ワクチンは、接種後の急性散在性脳脊髄炎が10数年間で10数人みられたため、現在は接種が勧められていません。よりリスクの低いワクチンが接種できるまでもう少しかかりそうですが、中国、東南アジア、インドなど、日本脳炎患者が多く発生している地域に渡航される場合は、現行のワクチンでも接種しておいた方が無難だと思います。

よくあるご質問は、おたふくかぜや水痘のワクチンも受けておくべきか、そして受けるならどちらを先に受けたらよいかというものです。おたふくかぜは水痘と違って有効な薬がないこと、おたふくかぜにかかった子どもの1000人に1人ぐらいで高度の難聴がみられること、ウイルス性の髄膜炎の頻度が高いことなどの理由から、個人的にはおたふくかぜの予防接種を先にお勧めしています。水痘も自然にかかった場合は合併症が多いため、予防できれば予防したい病気です。とくに免疫系に問題のある病気をお持ちの子どもさんはぜひ受けておいていただきたいものです。ただし、自然にかかるより遙かに頻度は低いものの、予防接種にも副反応の可能性がないことはなく、任意接種なのでそれなりの費用もかかります。一部の地域のように、行政には半額援助などの施策をお願いしたいものです。

最近、話題になっているワクチンにHib(ヒブ)ワクチンがあります。Hibとはインフルエンザ菌b型(流行中のインフルエンザウイルスとは違います)のことです。インフルエンザ菌は子どもの髄膜炎の原因としてもっとも多く、そのほとんどがb型です。初期診断が難しい上に合併症や後遺症も多いため、海外では以前からHibに対する予防接種が行われていました。そのHibワクチンが日本でもようやくこの12月から発売になり、接種が可能となりました。しかし、月齢や年齢により接種回数が違うことに加えてワクチンの供給量が少ないため、円滑に接種できるようになるまでにはまだまだ時間が必要です。

初回免疫は4〜8週間あけて3回、追加免疫は約1年後に1回ですので、「あれ、三種混合とよく似た打ち方だな?」と思われる方も多いと思います。通常の初回免疫は2ヶ月以上7ヶ月までは3回ですが、7ヶ月以上1歳未満の場合は2回です。1歳以上の場合は1回の接種のみとなります。Hibワクチンも任意接種なので自費であり、接種回数が多いので自己負担も大きくなります。1歳前後までに受けるべきワクチンにはBCG、三種混合が3回、ポリオ、そして麻疹・風疹と多くのものがあり、接種間隔もワクチンによって6〜27日あける必要があるため、Hibワクチンとの関係が問題になってきます。

他に、肺炎球菌に対するワクチンもあります。肺炎球菌もHib同様に子どもの重症感染症の原因菌の一つですが、現行の肺炎球菌ワクチンは重症の心臓病を伴いやすい無脾症候群、免疫不全症や重症慢性疾患児で2歳以上の場合に任意接種されています。早産児や先天性心疾患児に対するRSウイルス抗体接種もあります。多くの子どもさんは、現行の肺炎球菌ワクチンやRSウイルス抗体接種とは無縁と思われます。

残念ながら、日本は諸外国に比べるとはっきり言ってワクチン後進国です。当分の間、Hibワクチンを中心に予防接種をめぐる混迷と混乱は続くことでしょう。

投稿者 staff : 20:08

2008年12月22日

忘年会始末記

忘年会シーズンも終わりが近づいてきました。今年は12月1日が最初の忘年会で、それから小児科や大学、個人的なものまで併せて5回出席しました。高松日赤時代と比べても回数は同じぐらいですが、当直明けの忘年会や忘年会翌日の当直が当たり前だったことを考えると、少し楽な面もあります。ただし、午前中の外来が当たっていなければ朝は少しゆっくりできた日赤時代からすれば、今はどんな状況でも朝の外来診療が待っているので、朝帰りすることはまずなくなりました。

ところで、数日前にこのホームページをご覧になった方は、異変に気づかれたのではないでしょうか。トップページのレイアウトが大きく違っていたはずです。最近は忘年会や雑用などで更新ができていなかったので、ずっと気になっていました。そこで先日、忘年会帰りにクリニックに立ち寄って、殊勝にも新着情報やブログの更新をしようとパソコンの前に座りました。その心がけはよかったのですが、何せ多少(?)酔っぱらっているものですから、操作を間違ったのか、いらないキーを押してしまったのか、とにかく大事なトップページを壊してしまったようです。

当日は当然気づかずに、翌朝パソコンを立ち上げてみてビックリ!しかし、ブログの更新はできてもホームページの修正となると自分の力ではどうしようもありません。そこで、いつも助けていただいているワンダーミックスの社長さんにお願いして修正していただき、約半日で元の画面に戻ることができました。・・・車の運転はもとより、酔っぱらってのパソコンいじりも危険なことがよくわかりました。

昨年のクリニックの忘年会は、近くの店でスタッフと僕だけでこぢんまりと行いました。今年は関係業者の方にも参加していただき、サンポートの方まで出かけていってロマンチックな(?)忘年会となりました。今年も残すところ、忘年会はあと2つ・・・また何か失敗をしないように、注意して乗り切りたいと思います。

投稿者 staff : 00:36

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