香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2008年10月19日

医者言葉

診察時に医者がよく口にしそうな決まり文句がいくつかあります。「しばらく様子をみましょう」、「たぶん大丈夫ですよ」、「順調に行けば心配ないでしょう」、電話相談などでも「ご心配なら受診してください」、「もし変わったことがあったら、早めに見せてください」などなど。

しかし、冷静に考えてみると、言う側と聞かされる側の違いがよくわかります。「この薬でしばらく様子をみましょう」なんて言葉は、僕も連日使っているように思いますが、じゃあこの高熱のままで何日間子どもにガマンさせればいいのか、どうなったら薬が残っていても連れてきた方がいいのか、どんな点に気をつけて様子を見たらいいのか・・・こんなアドバイスがないままの「様子をみましょう」では親御さんの不安がつのる一方だと思います。

「順調にい行けば心配ないでしょう」と言われれば、“じゃあ順調に行かなかったらどうなるのか?”、“順調に行くとはどういうことなのか?”、“順調に行かせるのが医者の仕事じゃないのか?”、そんな気持ちになるんじゃないでしょうか?電話相談で「ご心配なら受診してください」と言われると、“心配になったから電話してるんだろう!”と思うでしょうし、「変わったことがあったら来て」と言われても、“変わったことがあってからでは遅いんじゃないの?”と言いたくなります。

同じ言葉でも、言う側と聞かされる側の違い、聞かされた時の気分や状況、言った側の態度や雰囲気などで、プラスになったりマイナスになったりするものだと思います。他にも、「坐薬を入れておいてください」、「目薬を差してあげてください」、「軟膏を塗っておいてください」と言われても、坐薬や目薬の入れ方が不適切だったり、軟膏の正しい塗り方や正しい量がわからないままに使い続けていて、効かないとか治らないとか思い込まれていることもあります。

伝えたい内容が適切に伝わって、それで初めて治療に有効な“医者言葉”になるのですが、医者自身の“正しく伝わっているだろう”という思いこみや惰性のために、不十分な“医者言葉”になってしまうことがあります。病状の説明をする際に、専門用語や難解な言葉を使ったりするのも同じことです。

子育てをする時に、たまには親が子どもと同じ視点に立って考えることが必要なのと同様に、医者も患者さんの側に立って振り返ってみることも大切だと思います。

投稿者 staff : 00:26

2008年10月12日

10、9、8、7・・・

数字入りのタイトルが続いていますが、今日のこれは何でしょうか?まあ、単なるカウントダウンといえばそうなのですが・・・。

子どもたちが小さかった頃、朝の着替え、幼稚園の準備、おもちゃの後片付け、入浴タイム・・・何をするにもグズグズ、ダーラダラが多かったものでした。そんな時には決まり文句で「早くしなさい!」と叱ったり、「オヤツをやらんぞ!」とおどしたり、「おもちゃを捨てるぞ!」と強迫したりしていました。でも、子どもは結構したたかなので、親が実際にそんなことはしないと見抜いていて、まったく効果はありませんでした。

そこで方向転換して、お遊び作戦に出てみました。「さあ、幼稚園の準備だぞ。10数える間にできるかなぁ、10・・、9・・、8・・」、「では、今から後片付け競争、ヨーイ、ドン!」、「じゃあ、お風呂に入って!10・・、9・・、8・・、7・・」。叱っても、おどしても、強迫しても、グズグズ、ダラダラと変わらなかった子どもたちが、見事に乗ってくれました。目を輝かせて、準備や後片付けなどに取りかかったのでした。この作戦のおかげで、数年間は親も子どももお互いに叱るストレスや叱られるストレスを多少なりとも減らすことができました。

たまには日頃掛けている言葉とちょっと違う発言をしたり、普段と違う対応をしてみるのもいいのではないでしょうか?いつも同じ人から同じような場面で同じような言葉を掛けられていても、あまり心には響かないものです。普段と違う言葉や対応には「あれっ?」っていう感じで、子どもの方から「なんで今日は怒らんの?」と聞かれたこともありました(怒られると判ってるなら、言われなくてもやれよと思いましたが・・・)。同じ言葉で叱り続けるより、叱らないでいる方が効果的なこともあるようです。

でも、このカウントダウン法も、一番上の子どもが大きくなってからはほとんど効果がなくなってきました。「0まで行っても、まだマイナス1やマイナス2があるから」といらないことを言い出し、その意味がわからない弟たちも「3・・、2・・、1・・、0・・、1・・、2・・、3・・」と新たな作戦で親に抵抗し始めたからです。まあ、そこそこ効果があったのは小学校1、2年までだったかな?

投稿者 staff : 23:34

2008年10月02日

64が最高

200数十、128、64、32、16、8、4、2、1・・・僕の最近のブログには数字がよく並んでいます。今回のこれは何かというと、200数十チームが参加したトーナメント大会なら、8回勝っていたら優勝できたんだなという空しい計算です。

中学では部活で軟式テニスをやっていました。ダブルスの前衛専門でした。上手なメンバーは後衛だけとか前衛と後衛の両方とかをやっていたので、僕が中学レベルの前衛専門だったということから考えると、その実力は想像できると思います。顧問の先生が学期毎ぐらいにペアを入れ替えていましたが、僕の一番良かった成績はベスト64、要するに2回勝ったのが最高という、まあ弱い選手でした。結局は、練習の合間や練習後の時間が好きで続いていたようなものです。上級生や高校に進学した先輩たちがよく面倒を見てくれて、良くも悪くもいろいろなことを教えてもらいました。

中学生といえば、物質的には親に依存していても、心理的には親から一番離れたがる年齢です。この“部活”というものは、親からの恰好の隠れ蓑でした。遅くなっても「部活だったから」、臨時の出費も「部活でちょっと・・・」、親類とかの集まりも「部活があるから無理」と、いろんな場面で“部活”が大活躍していました。もちろんそれだけではなくて、実際には練習休みはほとんどなかったし、それなりに真剣に“部活”してました。途中で腎臓を傷めたためにドクターストップがかかり、その後も数年間は運動部禁止だったので、結局はかけがえのない1年半となりました。

僕のクリニックにも、野球部、剣道部、サッカー部、バドミントン部、硬式テニス部など、いろいろな部活をしている子どもたちが来てくれます。熱が出ちゃったけどあさってが大会なんで・・・とか、咳がひどいけどもうすぐ遠征があるんで・・・とかいう話を聞くと、僕にもより一層のプレッシャーがかかります。「先生、無事に合宿に行けました」といった報告を聞くと、まるで自分の子どものことのようにうれしくなります。

新聞のスポーツ欄やお誕生日コーナーで、知っている子どもさんの名前や顔写真を探すのが、僕の楽しみの一つでもあります。

投稿者 staff : 21:59

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