香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2008年08月28日

空耳

医者になってまだ経験が浅かった頃のエピソードはこのサイトの中でも書いていますが、いったい何カ所の病院で当直してきたのでしょうか。今までチェックしたこともなかったので、この機会に思い出せるものをあげてみます。
徳島県では、徳島大学附属病院、鳴門病院、吉野川病院、協立病院、大野病院、町立半田病院、香川県では香川小児病院、高松赤十字病院、高知県では国立高知病院、佐川町立高北病院、関東では東京女子医大附属病院、新松戸病院(だったかな、正式名称は?です)、福島県の東北循環器科病院・・・今は名称が変わったり廃院になったりしているものもありますが、少なくとも13ヶ所以上で当直をしてきたようです。

月1回程度の病院もありますが、徳島大学附属病院や香川小児病院などでは月3〜4回(週1回ぐらい)の当直でした。総当直回数が一番多いのははやり高松赤十字病院で、毎月5〜6回当たっていたので、これが約13年間ですから合計800回から900回ぐらいの当直をこなしてきた計算になります。心臓病の子どもたちの場合には重症で泊まり込むことも結構あったので、実際には病院で暮らしていたといった方が正しい期間もありました。

気力充実、自信満々、どんな病気もどんな患児でも何でもお任せあれ・・・という時期もあれば、今夜はもうご勘弁、どうかこれ以上は呼ばないでねと弱音を吐きたい夜もありました。でも、当直といえば救急車がつきものです。救急車で来られる患児の中には軽症の子どももいれば、それこそ心停止や呼吸不全で運び込まれる子どももいます。経験不足で不安だった研修時代や重症続きでお疲れモードの夜、そんな時には普段以上に救急車のサイレンの音に過敏になります。ひと仕事終えて当直室のベッドに横になっていても、どこかでサイレンの音が鳴っているように思えることがよくあります。実際には救急車は来ていないのに、自分の中の不安や疲労が空耳を生んでしまうことが何度もありました。こうして当直していた頃を振り返ってみると、自信を持って当直ができるようになった時代よりも、救急車のサイレンに聞き耳を立てたり空耳で眠れなかったりした時代の方が懐かしく思い出されます。

開業してからも、心臓病や不整脈の子どもたちが何度か救急車で来院されています。もちろん、救急車のサイレンの空耳はなくなりましたが、最近はクリニックの警備サイレンの空耳が気になります。・・・いえいえこれは空耳ではありませんね。今日も夕方、警備をかけていたのを忘れて入って、またうるさいサイレンを鳴らしてしまったし・・・。

投稿者 staff : 21:02

2008年08月16日

マニュアル超え

お盆休み前の最終日、勤務終了後にクリニック内で小児心肺蘇生法の講習会を行いました。講師は小児救急蘇生指導の認定資格を取った当クリニックの看護師長が努めました。いろいろな状況を想定しながら、実習も含めてスタッフ全員が参加しました。看護師長といってもまだ若いのですが、彼女とは高松赤十字病院時代から同じ病棟で勤務し、同じ重症患者を担当していました。その見事な指導ぶりを眺めながら、当時のことを思い出したりしていました。

今回講習を受けて思ったことは、僕自身、病棟やICUでの救急蘇生の場数は踏んでいても、今回場面設定したような病院外、言い換えれば一般の町中での救急現場では初心者なんだろうなということです。周囲には必ず仲間の医師や信頼できる看護師がいて、それなりの医療器具がある、そういう現場での蘇生には自信があっても、頼るものは自分の手足しかないという町中で倒れている人を見かけたら、本当のところはどうなんだろうと思いました。人の実力や人間力は、想定外の場面や非日常的な状況でこそ試されるからです。

今テレビでは、『コード・ブルー』や『tomorrow』といった医療ドラマが人気です。このホームページ内にも、「コード・ブルー」というタイトルの僕のコラムがあります。こうした救急現場だけでなく、今の医療界はマニュアルやガイドラインが花盛りです。医学書売り場に行けば、「救急蘇生マニュアル」「高血圧治療マニュアル」「喘息治療ガイドライン」など、マニュアル本、ガイドライン解説書が所狭しと並んでいます。当クリニックにも6月に保健所による定期立ち入り検査がありましたが、その時も「医療安全管理マニュアル」「医療機器管理マニュアル」をはじめ、いくつかのマニュアルがきちんと整備されているかどうかを確認されました。

マニュアルやガイドラインは、一つの指針として確かに非常に有用です。こうした基本指針は理解し、使いこなせていて当然です。問題はマニュアルやカイドラインがカバーできないような状況、あるいは想定外の患者さんです。そうした現場、そうした患者さんに対応できるためには、マニュアルを熟知した上でマニュアル的治療を壊す「マニュアル超え」の力が必要となります。その「マニュアル超え」の力量こそが医師やスタッフ、クリニックの実力でもあります。当クリニックで力を入れている心疾患やアレルギー疾患に対するマニュアル超えの力量を、自分自身、磨いていきたいと考えています。

ところで「チームあきた」の実力は?スタッフが今回のような姿勢を持ち続けている限り、進化し続けていくことでしょう。

投稿者 staff : 18:12

2008年08月14日

小言の時間

夏休みで家やクリニックで子どもたちと過ごす時間が普段より増えてくると、気にさわることや目につく部分が嫌でも多くなります。日頃なら知らないで済んでいて親子ともどもお互いに幸せだった部分が、一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど壊れていきます。
夏休みといえども寝過ぎだろう、そんなグータラな生活はどうかな、いつまで起きてんだよ、宿題はまだ山ほど残ってるじゃないか、片付けができてないだろう・・・自分のことは棚に上げて、人のことや子どものことはよく目につきます。

子どもでも夫婦でもそうですが、自分のスタイルと違う部分や短所らしいところも初めのうちは「かわいい」とか「好ましく」感じるものです。それが親子や夫婦としての付き合いが長くなってくると、自分と違う部分は「気に入らない」ようになり、短所は「文句タラタラ」となってきます。『お互いに仲良くやっていくためには片眼をつぶって見るぐらいの余裕を持ちましょう』と結婚式の挨拶で聞いたようにも思いますが、いつもいつも聖人君子ではいられません。

カチンと来た時、カッとなった時、その感情をすぐにそのまま態度や言葉に出してしまうと、お互いに怒りや憤慨の二重奏となってしまって、より一層親子紛争や夫婦喧嘩が大きくなってしまいます。自分が悪いと思っていても、人は怒りの感情には怒りで応えてしまうものです。でも、最近発見したんですが、怒りとか小言とかマイナスの感情や意見をぶつける時は、真っ正面に向かい合うよりも向き合っていない方が落ち着いて話し合えることもあるようです。

先日、子どもとちょっと気まずい状況の時、あることできっちり親の意見を伝えておかないといけなくなりました。いつもなら顔を合わせてガツンなのですが、その時はたまたま夜に一人で歩いていた僕を子どもが自転車で迎えにきました。2人で何気なく前を向いて無言で歩きながら数分後、「ところでなぁ・・・」「なに?」という流れで、自然に素直に話ができました。2人で見上げた星空も気分を和らげてくれた一因でしょうか?特に思春期に入ってくると、怒ったり叱ったりする時にもいきなり感情をぶつけたり面と向かってやり合わない方がうまくいくこともあるようです。

そんなことがあったので、僕の徒歩通勤も健康のためとか意地のためとかじゃなくて、他にも小言の時間としても非常に有効だなと思っていました。ところが、先日院長室の整理をしていて、古くなった本がどっさり入ったダンボール箱を持ち上げた時に、やってしまいました!その後は痛めた腰をかばいながらの数日間でした。そんなこんなで、今はまた元通りの車通勤に戻ってしまっています。徒歩通勤への復帰のめどはまだ立っていません・・・。

投稿者 staff : 20:50

2008年08月02日

通勤の時間

開業医の場合、以前では診療所と住居が同じ建物だったり同一敷地内にあったりすることが多かったのですが、最近では別々の先生が増えてきているようです。僕の場合も当初は開業する予定がまったくなかったので、高松に定住する腹を決めた十数年に自宅を設けた関係上、クリニックと自宅とはまったく別の場所にあります。

自宅から前勤務先の高松赤十字病院までは約7km、車では20分ぐらいの距離でしたので、音楽を聴きながらの心地よい通勤時間でした。ところが開業した場所は自宅から約3km、車では普通に走って5分、夜間ならぶっ飛ばして3分あまりなので、1曲聴き終えないうちに着いてしまったりすることもあります。開業して約1年あまり、車での短距離通勤が続いていたのですが、昨日からは大きな変化がありました。

あることで長男と話題が盛り上がり、その流れや乗りのままで「明日から徒歩通勤する」と宣言してしまったのが7月31日の夜でした。しばらく経ってからちょっと後悔したものの、そこは男の意地の見せ所、8月1日から歩いて通勤することになりました。せめて雨が降れば、男親の面子も立つし歩かなくて済むし・・・と期待して新聞を見たけれど、哀れ天気予報は晴れマーク続きでした。

そして8月1日の朝7時40分過ぎ、心配する妻を尻目に寝ぼけ眼で自宅を出たのでした。実際に歩いてみると思っていた以上にペースは速いし、車に乗っていたのでは見つけられない風景にも出会えるし、意外に楽しい通勤の時間でした。途中でサンクスに寄ったので多少はロスしたものの、35分ほどでクリニックに到着しました。その時には身体だけではなく頭もスッキリ目覚めていて、汗だくになったことを除けばすべてが快調でした。健康増進のためにもちょっとは役立つでしょうか?その日の夜も歩いて帰るつもりでしたが、心配する家族に無理矢理車に乗せられてしまいました。

「どうせ明日は寝坊して、結局車で行くことになるわよ」と言った妻への意地で、2日目の今朝も徒歩で通勤できました。・・・さあ、この男の意地がどこまで続けられるのでしょうか?それとも、徒歩通勤を止める何か都合の良い言い訳を準備しておくべきでしょうか?

投稿者 staff : 08:35

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