香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2008年06月13日

ランドの裏側

何年か前、家族で東京ディズニーランドに行った時のことです。いくつかのアトラクションをこなした後でスペースマウンテンの列に並びました。ファストパスではなかったので結構待って、ようやく自分たちの順番となりました。いざ着席していよいよ出発か・・・と思っていたら「申し訳ありませんが、都合で一度格納庫に戻させていただきます」というアナウンスがあったのです。本来なら、出発して大きく右方向に動いていくはずの宇宙船は、左に小さく曲がって“格納庫”に入っていきました。初めて見た東京ディズニーランドの舞台裏でした。係の人たちも悠然と落ち着いていましたので、誰も不安がることはなく、初めて見る“格納庫”を興味深そうに眺めていました。身体を固定されていたバーを一度外して、係の女性が宇宙船と乗客の状態を再度チェックした後、もう一度静かに発車台へ移動。そうして何事もなかったかのように、今度は楽しい宇宙飛行へと飛び立っていったのでした。

僕はこの場で、スペースマウンテンの格納庫を見たぞ!と自慢しているのではありません。実はどうもあの時、身体を固定するバーから一人の男性の膝関節が外にはみ出していて、身体をうまく固定できていなかったために、一度バーを外して再固定し直す必要があったようです。考えてみると、発車台に並んだままでも「身体の固定が不十分なゲストがいらっしゃいますので、一度外して再度固定させていただきます」とアナウンスしてやり直す方法もあります。でも、それでは衆人が注目している中で、そのゲストに気まずい思いをさせてしまうという配慮なのでしょう。ちょっと面倒でもこういう方法をとっているようです。

東京ディズニーランドの施設の裏側を見たという単純なことではなく、ゲストへの細やかな配慮という本当の意味の舞台裏を勉強させてもらいました。単に乗り物やキャラクターで人を楽しませるというだけでなく、こうした温かい心配りというものは、レジャー施設だけでなく僕たちのような医療現場でも必要なことだと思います。体調が悪い中を待ってもらっている時、待合室で子どもさんが嘔吐や排尿などをしてしまった時など、いろいろなケースが考えられますが、後でホッとできるような配慮を心がけたいと思います。目につきやすい表の面だけでなく、ランドのように裏側も大切にするクリニックでいたいと思います。診察や治療といっても結局は人と人との触れ合いですので、医療側と患者さん側がお互いに気配りや心くばり、支え合いができる場であって欲しいと思っています。同様に子育てにおいても、子どもが失敗したり結果を残せなかったような場合でも、子どもの気持ちを追い込むような怒り方や接し方をしないように、気をつけていただきたいと思います。

ところで、勘の良い方はもうおわかりでしょうね。身体を固定するバーから左足が外にはみ出していたドジなゲストはこの僕です。あの時ほど、自分の長い足を恨んだことはありません。スペースマウンテンの係員の皆様、どうもすみませんでした。そして、ご配慮ありがとうございました。

投稿者 staff : 19:21

2008年06月08日

生かしてこそ資格

先日、日本小児循環器学会から「小児循環器暫定指導医」の認定証をいただきました。最近はどの学会でも専門医制度が盛んになってきましたが、子どもの心臓病や不整脈を専門にしている日本小児循環器学会でも、この度専門医制度を発足させることになりました。その手始めとして今回暫定指導医の認定があったのですが、無事に資格認定されて認定証をいただけた次第です。しかし、数年後にはまた資格更新審査があるので、それまでに学術集会に参加して単位を取得したり試験を受けたりしないといけないため、資格を保持し続けるのもまた大変です。

こうした資格の中には、学位のように一旦もらうと後はずっとそのままというものもありますが、多くは単位取得による更新が必要です。今回の小児循環器暫定指導医のほか、現在もらっている小児科専門医や「子どものこころ」相談医なども同じシステムです。しかし、資格というものはもらったことや持っていること以上に、生かしてこそ価値があるものだと思っています。一般小児医療に貢献する、心臓病の子どもを診療したり若い医師を指導する、学校検診の精密検査をする、心の悩みやストレスを持つ子どもさんを診察したりご両親の相談に乗ったりする・・・そんな多くの方面に生かしていくことができます。

でも、僕が初めて取った資格はまったく役立たせることができませんでした。高校1年の時にもらったアマチュア無線技士が初めての資格でした。これは自分から進んで取りたくて取ったのではなく、本気でアマチュア無線を始めようとした友人が講習会出席のために田舎に泊まり込んで頑張るという話を聞き、じゃあ一緒に遊ぶかということで付き合った次第です(もちろん親に対しては一緒に頑張るという表現を使いましたが)。試験を受けて初めてもらった免許証ということである程度のうれしさはありましたが、何せ取ろうとした動機が動機だけに、更新もせず数年で資格喪失しました。資格のためには非常に無駄な、そして青春のためにはとっても有益な16歳の夏の2週間でした。

ところで、今回もらった「小児循環器指導医」って誰を指導すればいいんだろ?個人診療所なので他に若い医師はいないし・・・よし、代わりにスタッフをビシバシと鍛えることにしよう!

投稿者 staff : 12:36

2008年06月05日

2回目の6月5日

今日は開院記念日でした。このクリニックに来てくださった方々、そしてホームページを見てくださっている方々、1年間ありがとうございました。それから、ご近所の皆様、出入りの関係業者の皆様、いろいろとありがとうございました。開院の時にはずっと先のように思えた1年後ですが、実際に365日が経ってみると本当に早かったというのが正直な感想です。

記念日とか節目とかはけっこう好きな方なので、1年前の6月5日の火曜日をしみじみと思い出していました。プレオープンを含めた第1号の患者さんは学校心臓検診の中学生でしたが、5日の本開院日に初めて来てくださった患者さんは急性気管支炎の男の子でした。開院前には、初日に来てくださった患者さんにはこんなことを言って、こんなことをしてあげようとあれこれ考えていましたが、診察開始後まもなく「頻拍発作の患者さんが来るそうです」という話を聞いた途端、どこかへ飛んでいってしまいました。これは若手が多いスタッフにも強烈なパンチだったようで、ある看護師は「おかげで仕事に対する覚悟ができました」と言っていました。

その他にも、初日の出来事や患者さんは結構覚えているのですが、どうしても思い出せないものがあります。まず一つめは、前日から当日朝の診療開始までの自分の行動、二つめは記念すべき朝の自分の心境、そして診療が終わってからの自分の行動やスタッフにかけた言葉・・・こうした記憶がまったくないのです。それだけ初日を無事に終わらせることに必死だったのか、あるいはただ記憶力が弱くなっているだけなのか、なんとも言えませんが。ところで、スタッフへの言葉というのでふと思い出したのですが、開院前に描いていたことで一つだけ実行できていないものがあります。それは「毎朝みんなを集めて自分が少しカッコよく訓辞か挨拶をして、それからみんなで仕事に取りかかる」という心づもりだったのですが・・・。何せ僕のエンジンは朝のかかりが遅いので、現実はどうかというと、一番遅く9時直前に診察室に出てきて、「じゃ、やろうか」の一言で済ませてしまっています。たぶん、ずっとこのままでいくことでしょうね。

それはさておき、開院してから今日までは自分たちの足元を固めることに必死だった1年間のように思いますが、2年目は僕もスタッフも様々な学会や研修会に出掛けて行って勉強したり、視野を外に向けていこうと思っています。今後とも、自分が受けたいような医療、自分たちの子どもを受診させても満足できるような診療をめざしていきたいと思っております。あきた小児科クリニックは立ち止まりません。

投稿者 staff : 19:55

2008年06月02日

Around 50

自分が小学生の頃は、20歳前後の人はまだお兄さんやお姉さんに見えましたが、30歳近い人はおじさんやおばさんでした(怒られそう・・・)。そして自分がその30歳前後のおじさんになる頃には、たぶん精神的にも感情的にも安定して、何事にも動じることのない立派な男になっているんだろう、小学生の僕はなんとなくそう思っていました。

ところが、その30歳前後ははるか彼方、ちまたで話題の「Around 40」さえ矢のように過ぎて、今度は「Around 50」だというのに、現実は小学生の自分が想像していたのとは大違いでした。見た目は「Around 50」でも、精神的な安定度は20代なんかとあまり変わっていないように感じています。まだまだ気分的な浮き沈みが激しいし、イベントを前にすると動揺が顔に出ます。もっと修行を積む必要がありそうです、頑張らねば!

その反面、子ども気分は十分に残っているようです。クリニックの待合室には数ヶ月毎に新しいおもちゃを追加するようにしているのですが、それを選んでいる時はおもしろくてたまりません。日頃クリニックに来てくれている子どもたちの顔を想像しながら選ぶのですが、後日楽しそうに遊んでくれている様子を見ては、心の中でガッツポーズをしています。先日入った新顔のキッチンセットが男の子にも好評だったのはちょっと意外でした。

おもちゃだけでなく、絵本やご両親向けの読み物などは、親としての自分の視点や体験から選ぶように心掛けていますが、逆にワンパターンになってしまったり、独りよがりになってしまったりする可能性もあります。順番予約システム導入により待ち時間は短縮傾向ですので、以前に比べるとこうしたおもちゃや絵本、読み物などの必要性は減ってきているのかもわかりません。それでも、「自分が小児科を受診するんだったら、こんな感じだったらいいな」といういつもの視点で選び続けていくつもりです。設置スペースの問題もあってあまり増やせませんが、本類もそろそろ顔ぶれを刷新しないといけないかな?

投稿者 staff : 19:18

2008年06月01日

ブログの時間

このブログもようやく50回目となりました。気分が乗っていて数多くアップした月もあれば、2つずつしか書けない月が続いた時期もありました。もう少し短いスタイルでやれば楽だったのですが、これで一度やり始めた以上は後には引けないし・・・。元来が気分屋なので、何をするにしてもムラが多いのが常でした。おまけに、僕は周りに誰かがいると深く考えられないタイプです。それがたとえ家族であっても、近くにいると気が散ってアイデアや文章が浮かんで来ません。いろいろ考えるのに一番良い場所は、風呂の中とトイレの中、そして運転中です。しかも、投稿用のパソコンはクリニックにある1台だけなので、文章を完成させたりアップしたりする時間はどうしても変則的になります。

毎回のブログの一番下に日付と時間が自動的に入るようになっているらしく、何時頃にアップしたかがよくわかります。それを見ると「こんな夜中までパソコンいじってたんやろか?」「この時間って診療時間内のはずやけど、患者さん来てないんやな」「朝の診察開始直前なのに、何やっとんやろ」「クリスマス・イブの夜遅くに一人で可哀想に・・・」などと、いろいろなことが読み取れます。そんな読み方もまた一興かも?

それにもう一つやっかいな問題が・・・1年前にどんなことを書いたか、あまり覚えていないということです。“これはもう書いてしまっていたかな?”とか“同じような内容を出していなかったっけ?”ということがよくあります。何かにまとめておくとかすればいいのでしょうが、けっこう雑なのでそれは無理。結局は自分のホームページを開いてブログをチェックし直すのですが、その結果、内容がかなりかぶっていてボツになったりします。

院長室を覗くとわかりますが、机の上には書籍の山と書類の山、おまけに文具が散らばっていて、とてもお見せできる状態ではありません。本来は応接室として使用するはずだった部屋で、床は毎日のようにきれいにしてくれているものの、机や本棚は僕の物置と化してしまっています。開院1周年記念日の6月5日までには何とかしようと思っていますが・・・。

投稿者 staff : 22:38

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