香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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青空がのぞく診察室から

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2007年10月29日

電子カルテと赤い数字

現在クリニックでは、ユヤマの「Brain Box」という電子カルテを使っています。実は当初、電子カルテの導入には消極的でした。その最大の原因は自分の目にあります。以前の病院では大手の電子カルテを使っていましたが、病院仕様で動作が重かった上に、前のカルテを見るためには縦にどんどんスクロールしないといけなかったのです。実は僕の目は、左右の視力差が大きい上に、外斜視に乱視まであって、最近はちょっぴり○眼まで入ってきていて・・・・・視力は左が1.2ぐらいありますが、右が0.1ぐらい、とにかく縦スクロールに弱く、すぐに眼精疲労が来ていました。だから、自分の目の弱点を考えると、横のページアウト式で使いやすい電子カルテが見つかったら導入を考えるけど、見つからなかったら昔ながらの紙カルテでしばらく頑張ろう、そう思っていました。

今回の開業でとにかく思ったことは、なんて自分は運がいいんだろうと・・・・・開業地の選択や関係業者の方々との出会いやその後の関係、そしてスタッフ・・・・・いろいろな場面で多くの幸運に恵まれていました。電子カルテもその一つです。電子カルテにしたいけど仕方がないよな、当分は紙カルテで行こう!そう決めて、紙カルテで運用するためのレセプトコンピュータの購入決定寸前で、偶然の機会にユヤマの「Brain Box」を教えてもらったのです。

前のカルテを見るのも横にページアウトする方式なので目はあまり疲れず、動作も機敏でサクサクと動いてくれるし、サポート体制や担当者なども申し分ありませんでした。今ではこの電子カルテなしには考えられないし、もし導入していなかったらどうなっていたんだろうねと、スタッフともよく話しています。

ただ一つ、プレッシャーのかかる機能が・・・・・最近の多くの電子カルテがそうであるように、患者さんの待ち時間が一目瞭然で判るのです。しかも、30分以上待ってくれている人は表示が赤に変わるように設定しているので、混み合っている時に赤い数字がドンドン増えてくると、長く待ってもらって申し訳ない気持ちと早くなんとかしてあげたい気持ちとが交錯してきます。おまけに、「こんなに待ってもらったんだから、その分しっかりお返ししないと」という気持ちも働いて、診察にも熱がこもってきます。一般診察の間に心臓病児や重症児の飛び入りの診察が入ると、一層悩みも大きくなります。赤い数字が並んだ電子カルテを見るたびに、こんないろいろな感情を抱きながら診察しています。

投稿者 staff : 08:37

2007年10月28日

10数年ぶりのお買い物

大学5年生の時、臨床実習用に初めて聴診器を買いました。一般的な普通の聴診器を団体購入しました。2年後小児科に入ってまもなく、小児用の聴診器を買いました。やっぱり同窓生との団体購入で、一般的な普通の小児用聴診器でした。徳島、高知、徳島、香川、そして東京と、住む場所と勤務先は変わっても、相棒はいつもこの安物の聴診器でした。

医者になって5年目、東京の研修先から福島県の心臓病専門病院に6ヶ月間研修に出ていた時、仲間と一緒に外国製の高級聴診器を購入しました。「子どもの心臓病専門医として頑張っていくぞ!」という決意の意味で買いました。“いかにも心臓病専門医”と言ってもらえるような、黒とシルバーの重くて高そうな聴診器でした。確かに心臓の雑音とかがよく聴こえるように思いましたが、先輩からは「大事なのは聴診器の二つのイヤーピースの間に挟まっている部分、つまり君の頭だよ」と東京弁で諭されたものでした。

それから何年かしてこの聴診器の傷みがひどくなった頃、ボーナスで同じタイプの後発品を買いました。その後はそれぞれを使い分けていましたが、10数年使い込んできたこの二つの聴診器もますます傷みがひどくなり、ついに先日はそのうちの一つが重症をおってしまったのです。悪いことに、現在はこの聴診器も日本では販売中止となっていて、かろうじて部品の購入のみができる状態でした。

そこで10数年ぶりに聴診器を買い換えました。ある意味では、自分への開業記念品であり、小児科医としての自分を問い直すという新たな決意の現れでもあります。商品が届いた日には、「小さな子どもが、欲しがっていたおもちゃをようやく買ってもらったみたいな顔してますね」と言われましたが、確かにそんな気分でしたね。最近はこの新顔の聴診器が大活躍してくれています。ただ、これから先、僕が小児科医として迷った時に初心に帰してくれるのは、20数年後の今も変わりなく使える安物の小児用聴診器以外にはないでしょう。

投稿者 staff : 20:27

2007年10月08日

昔の名前で出ています

このタイトルは小林旭のヒット曲ですね。たまにカラオケでも歌っている人を見かけたりします。最近では書類などを記入する時にも、ようやく「あきた小児科クリニック、秋田裕司」と書くことに慣れてきた感じがしますが、まだ高松赤十字病院小児科のままで転送されてくる郵便がけっこうあるものです。僕の昔の名前がまだ出ているんだなと、ちょっぴりうれしい気持ちになったりもします。

今まで勤務した大学や病院の中でどこが一番印象に残っているかと聞かれれば、出身大学であり小児科診療の基礎を教えてもらった徳島大学と答えるのが正しいのかも知れません。心臓病の研修をさせてもらった東京女子医大や、香川に来て最初に勤めた香川小児病院も捨てがたいけれど、やはり医師としての自分のふるさとは、平成6年の6月から約13年間勤務させていただいた高松赤十字病院以外にはありません。

それまでの10年間は子どもの心臓病を中心とした病棟主体の仕事をしてきたのですが、高松日赤ではむしろ外来が中心の診療でした。また、感染症やアレルギー疾患など、小児科外来の面白さに目覚めさせてくれたのも高松日赤でした。そんな高松日赤には今でも愛着はたっぷりあるし、何かにつけて現状や評判が気になります。

医療制度の変革は本当にめまぐるしく、病院や診療所も変わらなければ生き残れない時代になりつつあります。しかし、その一方で、絶対に変わってほしくない部分があることもまた事実です。高松日赤を信頼してくれている患者さんのために、「日赤に行けばなんとかなる」という思いを裏切らないために、今まで通りの、そして今まで以上の高松日赤であり続けて欲しいと願っています。開院の時に日赤小児科からいただいた大きな掛け時計は、クリニックの院長室でいつも僕を励まし、勇気づけてくれています。

投稿者 staff : 19:57

2007年10月04日

花木(はなもく)

一昔前に「花金」という言葉が流行りました。ご存じのように「花の金曜日」の略で、金曜日の夜に遊んで(飲み歩いて)楽しむといった意味です。週休二日制の導入で土曜休日の企業が増え、休日前の金曜の晩は遊びまわる傾向ができたことから生まれた言葉ですね。診療所も、最近は週に2回、たとえば水曜日と土曜日とかが午後休みのところが多いようですが、僕のクリニックは土曜日も夕方まで小児心臓外来をしているので、唯一木曜日だけが午後休み、いわば「花金」ならぬ「花木」というわけです。若手が多いスタッフも、それぞれ充実した時間を過ごしていることでしょう、たぶん。

僕も「花木」といきたいところですが、清掃や設備関係、各種の手続き、打ち合わせや委員会など、他の曜日ではできない所用がこの日の午後から夜にドサッと入ってきます。結局、「花木」ならぬ「もくもく」と雑事をこなしているうちに、日も暮れて夜も深まっていくのがお決まりのパターンです。まあ、日常とは違うそういう仕事も好きなのですが・・・。

日常といえば昨日の朝、クリニックの駐車場に車を停めて外に出たとたん、「おはようございます!」という元気な声が聞こえたので、てっきりスタッフが声を掛けたのかと思って振り向いたけれど誰もいない・・・挨拶してくださったのは自転車に乗ったご近所の方でした。

クリニックの工事が始まったのが昨年の暮れ、そしてそれから約10ヶ月が過ぎました。今、僕の手元には工事前の風景写真が何枚かあります。クリニック近くの交差点から由良山方面を見た写真ですが、もちろん工事前と今とでは見た目も雰囲気もすっかり変わっています。ご近所の方々が慣れ親しんでいた風景が一変してしまった訳です。その意味でも、あのクリニックが六条に来てよかったと言っていただけるように、精一杯頑張っていこうと決意を新たにした朝の出来事でした。

投稿者 staff : 21:30

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